アストンマーティンValkyrie、COTAデビューとWECでの挑戦

アストンマーティンValkyrie、COTAにてデビュー

2025年9月2日、アストンマーティンの新たなハイパーカーValkyrieが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ（COTA）でFIA世界耐久選手権（WEC）の舞台に初めて姿を見せます。この週末、アストンマーティンは、アメリカでの75周年を祝いつつ、新たな時代の幕開けとなるこのデビューを楽しみにしています。

Valkyrieは、6.5リッターV12エンジンを用いた独自のスタイルを持つブリティッシュ・ハイパーカーとして、今年のWECでの成績を向上させており、特にトップ10フィニッシュを目指しています。アストンマーティンTHORチームは、007号車にハリー・ティンクネルとトム・ギャンブル、009号車にはマルコ・ソーレンセンとアレックス・リベラスがそれぞれ駆ります。

Valkyrieの進化と競争力

Valkyrieは、このデビュー戦での実力を示すべく、過去のレースでの好成績を生かしています。特に、7月のロレックス・サンパウロ6時間レースでは、予選で11位と12位という申し分ない成績を収め、レースでは一時的にトップ10内に食い込む走りを披露しました。また、ル・マン24時間レースでは2台のValkyrieが無事に完走し、12位と14位でフィニッシュしています。これによって、アストンマーティン・THORチームはWECマニュファクチャラー世界選手権での初ポイントも獲得しました。

アストンマーティンは、世界的に有名な耐久車両メーカーと競い合っており、Valkyrieはその中でも最も注目を集めています。特に、Valkyrieが公道仕様のハイパーカーをベースにしている点が他のLMH（ル・マン・ハイパーカー）と一線を画す存在感を放っています。

ドライバーたちの意気込み

ドライバーたちはCOTAでの初出場に向けて意気込んでいます。トム・ギャンブルは、「COTAでのレース出場は初めてで、サーキットを体験するのが楽しみです。今回、改良を重ねたValkyrieがどのような成果を挙げられるか、ワクワクしています」と語ります。また、ハリー・ティンクネルもCOTAを楽しみにしており、過去の成績を踏まえた相性の良さに期待感を隠せません。

アレックス・リベラスも故郷に戻るような気持ちで、COTAを「恐らく全世界でお気に入りのトラック」と絶賛。また、マルコ・ソーレンセンはチームの高いパフォーマンスを維持し、好結果を出すことができると自信を示しています。

Valkyrieの技術的背景

V12エンジン高精度化と軽量化されたカーボンファイバー製シャシーにより、Valkyrieはレースにおいても瞬時に応答する性能を持っています。エンジンの改良版は標準仕様で11,000rpmで1,000bhpを超える出力を誇りますが、レギュレーションに従い500kW（680bhp）に制限されています。

イアン・ジェームズ、アストンマーティンTHORチームの代表は、「WECにおけるホームレースには楽観的な気持ちを持っています。私たちの fokus は、前向きに進化し続けることにあります」と語り、今回のCOTAでの挑戦への意気込みをアピールしました。

アストンマーティンValkyrieがCOTAのレースでどのようなパフォーマンスを見せるのか、モータースポーツファンの注目が集まります。2025年9月3日、是非この新たなハイパーカーの活躍を見守りましょう。