カンヌ監督週間が東京で開催!新たなセレクションに期待
今年も、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が主催する「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」が、12月12日から25日までの14日間、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されることが決まりました。このイベントは、カンヌ国際映画祭で評価された優れた監督作品を日本の観客に届けるもので、今回で第3回目の開催となります。
カンヌ映画祭のセレクションが日本に
カンヌ国際映画祭の中でも特に評価が高い「監督週間」は、過去にはソフィア・コッポラやスパイク・リーといった名だたる監督たちが参加してきました。この特集では、世界中から厳選された刺激的で挑戦的な作品を、日本でいち早くスクリーンで楽しむことができる貴重な機会を提供します。
本年度発表の上映ラインナップには、以下の5作品が含まれています。
1. ザ・プレジデンツ・ケーキ(英題:The President’s Cake)
オープニング作品として上映されるこの映画は、イラクのハサン・ハディ監督が手がけた作品で、フセイン政権下の不条理を9歳女児の視点で描いています。この作品は今年の監督週間で観客賞とカメラドール(新人監督賞)を同時に受賞しており、その話題性も相まって期待が高まります。
2. 国宝(英題:Kokuho)
李相日監督の最新作で、歌舞伎の世界を描いた作品。主人公は任侠の一門に生まれ、数々の試練と向き合いながら成長していきます。この映画は観客の心を掴むドラマ性と、視覚的な美しさが融合した力作です。
3. ミラーズ No.3(英題:Mirrors No.3)
クリスチャン・ペッツォルト監督によるこの作品は、事故から生還した女性が経験する家族的な絆と過去のトラウマを描いています。深い人間ドラマが展開され、観る者に強い印象を与えることでしょう。
4. ザ・ガール・イン・ザ・スノウ(英題:The Girl in the Snow)
ルイーズ・エモン監督の初長編作品。この映画は、19世紀末の小さな村にやってきた教師が、村人たちとの関係を築きながら成長していく様子を描いています。古い因習に挑戦する彼女の姿は、現代にも共鳴するテーマを持っています。
5. イエス(英題:Yes)
ナダヴ・ラピド監督が手がけるこの作品は、テロ攻撃の影響を受けたジャズ・ミュージシャンの葛藤を描いています。芸術と国家の関係についての深い考察がなされており、強いメッセージを持った作品です。
豪華ゲストの登場も
開催期間中には、アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏をはじめとした豪華ゲストを招いたトークイベントも予定されています。これにより、映画に対する理解を深める貴重な機会がさらに増えることでしょう。
セレクションの魅力
「カンヌ監督週間」は、1968年に創設され、独自性の高い作品をフィーチャーする特別なプログラムです。視覚的な美しさやストーリーの深さにより、視聴者に強い印象を残す作品が多数上映されます。これまでのラインナップからも、多様な文化背景や社会問題が反映されています。
映画ファンや業界関係者、また新たに映像業界を目指している若者にとっても、今回の「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」は見逃せないイベントになるでしょう。参加することで世界の映画シーンの最前線に触れることができる貴重な機会となります。
公式情報
「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」の詳細については、公式ウェブサイトやSNSを通じてお知らせしていくとのこと。興味のある方はぜひチェックしてみてください。新しい映画体験が待っています。