NECがParrotAnalyticsと提携し日本のコンテンツ価値を世界に発信

NECがParrotAnalyticsとの新提携を発表

日本電気株式会社（NEC）は、ニュージーランドのパイオニア、ParrotAnalytics社との戦略的な提携を発表しました。この提携は、世界中の知的財産（IP）価値をデータ分析を通じて評価するサービス「Demand360」を中心に展開されます。2025年3月1日から、日本国内のコンテンツマーケットにおける営業活動を支援し、コンテンツの海外展開を加速させることを目指します。

日本のコンテンツ市場の成長

最近のデータによれば、2023年の日本のコンテンツ（IP）輸出規模は約5.8兆円に達し、鉄鋼や半導体産業を超える成長を見せています。この傾向は今後も続くとされており、NECはこの成長に貢献すべく、テレビ局や出版社といったIPコンテンツホルダーに対する営業支援を強化する方針です。

Demand360による革新

新しく導入される「Demand360」は、コンテンツ消費者の需要を数値化する技術特許を保有しており、映画やテレビ番組、演者の需要を正確に評価することができます。世界200カ国以上で15年から標準化された手法でデータを収集し、各プラットフォームの市場シェアや価値を定量化するサービスを展開しています。これにより、多くのグローバルIPホルダーにも利用されることとなります。

海外市場での取り組み

NECは、この提携を通じて、国内のコンテンツホルダーの海外市場へのアクセスを促進し、エコシステムを構築することを目指しています。また、海賊版などの非法なコンテンツが幅を利かせる中、データに基づく円滑な流通を実現し、強固なビジネス基盤を育成する考えです。

マーケティング・テクノロジーフェア東京2025への参加

この提携をさらに強化するために、NECは「マーケティング・テクノロジーフェア東京2025」にも参加予定です。このイベントでは、ParrotAnalytics社のアジア市場アドバイザーであるDouglas Montgomery氏による「Demand360」データを利用したセッションが行われます。テーマは『データから解き明かす国産コンテンツ真の実力は？』で、国内コンテンツ業界の次なる戦略を議論します。

- 実施日時: 2025年2月28日(金) 14:55-15:40
- 実施会場: 東京ビッグサイト東4ホールセッション番号：C-15
- パネラー: Douglas Montgomery氏（ParrotAnalytics社）
- モデレーター: 深田航志（NECメディア統括部）