新たなスタジアム体験の創出
2025年11月29日、富山市の総合運動公園陸上競技場で開催される「明治安田J2リーグ カターレ富山 vs ブラウブリッツ秋田」のホーム最終戦において、株式会社SciEmoが開発したモバイルオーダーシステム「すまぴく(smart pickup)」の実証実験が行われる。この取り組みは、スタジアムグルメの購入をスムーズにすることで、観戦体験を向上させることを目的としている。
実証実験の概要
本実証実験では、来場者が事前にスマートフォンから飲食メニューを選び、オンラインで決済を行うことができる。これにより、飲食売店での長時間の行列を解消し、快適な観戦体験を提供することが期待されている。
利用可能な店舗
実験に参加するのは、スタジアム内の5つのグルメ売店。QRコードをスマートフォンで読み取ることで、専用サイトにアクセスし、商品を選択する流れだ。これにより、観客は自分が欲しい商品を手早く選んで決済し、各店舗の受取カウンターでスムーズに受け取ることができる。
取り組みの背景
スタジアムでの飲食販売は、観戦の楽しみに欠かせない要素でありながら、特にハーフタイムなどの混雑時には多くの人々が長時間待たされる問題が指摘されてきた。この問題を解決するため、SciEmoは新たなテクノロジーの導入を進め、「並ばない快適なスタジアム体験」の実現を目指している。さらに、売店の業務効率化も図り、売上機会をアップさせることも狙いとされている。
具体的な利用方法
当日、来場者は次の手順で利用できる。
1. スタジアム内に掲出されたQRコードをスマートフォンで読み取る。
2. 表示された商品のメニューから希望の商品を選ぶ。
3. オンラインで決済を行う。
4. 各店舗の受取カウンターで、事前に注文した商品を受け取る。
このシステムを通じて、サポーターは買いたいものを素早く手に入れることができるようになり、観戦に集中できる。
今後の展望
SciEmoは「すまぴく」を通じて、飲食販売だけでなく、グッズのオンライン販売や、座席に商品を届ける「シートデリバリー」機能の導入も視野に入れている。これにより、スタジアム体験全体をより快適にし、地域のイベントや商業施設でも活用できるようなプラットフォームへと進化を目指している。
会社情報
株式会社SciEmoは、2020年に設立され、東京都世田谷区に本社を置いている。Emotion Drivenをテーマにした様々なソリューションやサービスを提供しており、「すまぴく」にもその理念が色濃く反映されている。興味を持った方は、公式サイトを訪ねてみることをおすすめしたい。
これまでの観戦は、単なる試合の観覧にとどまっていたが、今後は新たなテクノロジーを通じて、さらなる楽しみ方を提供されることになりそうだ。スタジアムでの素晴らしい体験を手軽に楽しむために、ぜひ「すまぴく」を活用してほしい。