デンマークのスポーツブランド、ヒュンメル(hummel)が、Jリーグのジェフユナイテッド市原・千葉と協力し、聴覚障がい者支援をテーマにした手話シャツを発表しました。このプロジェクトは、地域のコミュニティと連携し、デフサッカー日本代表の活動を支援することを目的としています。手話シャツは10月4日のV・ファーレン長崎戦で初めて選手が着用し、その後オフィシャルショップ「12JEF」とスタジアム内のグッズ売店で販売開始されます。
手話シャツの特長
この手話シャツには、“Change the World Through Sport”というヒュンメルのビジョンが込められており、スポーツを通じて社会問題に取り組む姿勢が表れています。今まで同ブランドは、ハンドボール日本代表や名古屋ダイヤモンドドルフィンズなど、数々のチームと共に手話シャツを作製してきましたが、今回のジェフユナイテッド市原・千葉とのコラボは特に意義深いものとなっています。
手話シャツには、聴覚障がい者が日常的に利用するデフスポーツの特性が反映されています。特に、笛やスターターの音が頼りにできない競技シーンでは、視覚的な合図が非常に重要で、そのために旗が使われることが多いです。この手話シャツもその理念を基に、旗をモチーフにしたデザインが施されています。
プロジェクトの意義
ジェフユナイテッド市原・千葉は、地域の「集まる場」となり、すべての人々が輝けるような社会の実現を目指しています。手話シャツプロジェクトは、その取り組みの一環であり、スポーツを通じて人々の人生を豊かにすることを狙いとしています。「心の旗を振る」というテーマが掲げられ、心を一つにするメッセージがシャツに込められています。
シャツのデザインは、胸部に「JEFUNITED」の指文字とアルファベットを併記し、背面には「WIN BY ALL」を手話で表現しています。さらに、右袖にはJEF SDGsロゴが配置され、背面裾部にはヒュンメルのタグライン「やってみよう」の手話が記されています。
商品情報
このプロジェクトの一環として販売される手話シャツは、価格が8,800円(税込)で、サイズはM・L・O・XO・XO2と幅広く取りそろえられています。販売は10月4日から始まり、数量限定です。
イベントの発表
手話シャツの初披露は明治安田J2リーグの試合の中で行われ、試合後には選手が実際に着用したシャツのオークションも開催される予定です。売上の一部は聴覚障がい者支援とデフサッカー日本代表の支援活動に寄付されるため、サポーターにとっても意味のある取り組みとなります。
企業背景
ヒュンメルは1923年の創業以来、スポーツ業界で革新をもたらしてきたブランドであり、特にフットボールブーツの開発においてその名を知られています。「スポーツを通じて世界を変える」という理念を掲げ、様々な社会的課題に取り組む姿勢は、ファンに新たな意義と感動を提供しています。彼らの公式ウェブサイトでも、ブランドのミッションやプロジェクトについて詳しく紹介されています。
この手話シャツプロジェクトを通じて、聴覚障がい者への理解が深まり、よりインクルーシブな社会が実現することを期待しています。スポーツの力で心をつなぎ、新たなチャレンジを共にしようとする姿勢は、今後のコミュニティ活動にも大きな影響を与えることでしょう。