アフリカビジネスの新時代、TICAD9で明示された共創の可能性

去る8月20日から22日、横浜市にて開催された第9回アフリカ開発会議（TICAD9）は、アフリカとの新たなビジネスの流れが注目された重要なシンポジウムです。これまでの無償の援助を主とした関係を超え、日本とアフリカが対等なパートナーとしてともに発展することを目指す「投資・共創」の姿勢が強調されました。これにより、アフリカビジネスへの関心が一層高まり、多くの日本企業が新たなチャンスを見出す道筋が描かれています。

特に、株式会社ビィ・フォアードは、この「投資・共創」モデルを取り入れ、アフリカ地域におけるビジネスの先駆者としての役割を果たしています。東京都港区を本社とし、全世界での中古車販売台数は183万台を記録しており、その中でもアフリカ56の国と地域に商品を届けることで、現地経済の基盤を支える重要なインフラを形成しています。

ビィ・フォアードは、日本からアフリカへの単なる商品輸出を超え、現地のパートナー企業との連携によって地域主導のビジネスプラットフォームを構築しています。このことで、現地の雇用創出と経済的自立を促進し、同時に日本企業にとっても新たなビジネス展開の機会を提供しています。

この企業の強みは、アフリカ22カ国にまたがる66社以上の現地パートナーとの強固な信頼関係にあります。現地の事情を熟知したパートナー企業は、ビィ・フォアードの製品を販売し、地域のニーズに応える重要な役割を担っています。彼らに対しては、販売に関するノウハウやマーケティングの手法を提供し、独自のビジネスオーナーとしての成長を促進しています。これにより、単なる商品売買に留まることなく、持続可能なビジネスエコシステムを地域に根付かせることに成功しています。

また、ビィ・フォアードのウェブサイトは、アフリカの様々な国で非常に高いアクセス数を誇っています。たとえば、マラウイやレソトではGoogleのページビューランキングで6位に入るほどの人気を集めており、アフリカの消費市場における日本車の需要は日増しに高まっています。

ビィ・フォアードは、輸送から決済、通関、現地受取までを一貫してサポートすることで、アフリカ進出を目指す日本企業に向けた提携を強化しています。これにより、物流の難しさや高いハードルを乗り越えるための支援が可能になり、日本企業がアフリカ進出の第一歩を踏み出す助けとなります。

また、TICAD9でも話題に上がったように、人的交流や人材育成の重要性にも注力し、ビィ・フォアードでは600人以上の現地スタッフが通関業務や物流サポートに従事しています。このように、日本とアフリカの交流がより深まることで、相互の経済成長を促進する鞭腿（ばんたい）となると期待されています。

ザンビアの取り組みとしては、郵政公社との連携により中古車販売を開始し、港のない内陸国でも課題を解決しながらビジネスを拡大してきました。同様に、タンザニアとのパートナーシップも長年にわたり築かれ、日本とアフリカ間の人的交流を促進する活動が続いています。

さらに、アフリカにおける日本のポップカルチャーへの関心が高まる中、ビィ・フォアードは「ポチロジ」というサービスを通じて、個人事業者が日本からアフリカへの商品をスムーズに送れるプラットフォームも運営しています。これにより、日本のクリエイターがアフリカのファンとの結びつきを強化し、より多くの人々に日本文化を届ける手助けをしています。

TICAD9によって新たに照らされたアフリカのビジネスシーンにおいて、ビィ・フォアードは確固たる地位を築きつつ、今後も現地のニーズを反映させたビジネス展開を続けていくでしょう。日本とアフリカの未来を創造する「共創」の形が、ますます重要になるに違いありません。