創味食品の新広告が示す生成AIの可能性と人間味溢れる演出
日本の調味料業界で名高い創味食品が、2026年4月1日から放送を開始する新しいブランドCM「AI」を発表しました。この作品は、創味食品の長年の技術と信頼性を、最新の生成AI技術を使って表現したものです。CMはガウマピクス株式会社の代表取締役で映画監督の山口ヒロキ氏が手掛けており、全編が生成AIで制作されています。
創味食品のブランドCMの特徴
創味食品は、和洋中の多様な調味料を展開し、多様な消費者から支持を受けています。この広告では、セレクトされた6人のモデルが登場し、それぞれ性別、年齢、国籍、人種が異なり、多様性を強調しています。こうした選択は、創味食品の多角的なブランドイメージを的確に反映し、消費者に親近感を与えることを意図しています。
山口監督によると、AIを使った制作で最も重視したのは「AIで作成したことを見せるのではなく、ブランドCMとしての完成度を高めること」でした。フルAIで制作された商品、音楽、音声を調和させ、ポストプロダクションでは細部まで人の手で仕上げています。
人物表現とシズルカットのリアリティ
特に他の映像作品と一線を画すのは、人物表現のリアリティです。創味食品のCMにふさわしいキャラクターを作り出すため、山口監督は生成に時間をかけており、ただ美しいモデルを出すのではなく、自然で存在感のあるキャラクターを生み出すことに力を入れています。
また、視覚的な魅力を高めるためのシズルカットでは、食材の質感や温度感を重要視。試行錯誤の上で、AIの技術を駆使し、リアルさを追求した仕上がりとなっています。食の魅力を強調できるよう、特にこの部分に工夫を凝らしています。
ブランドの信頼感を損なわない表現
生成AIを用いることで新しさや話題性を追求することも可能ですが、山口監督はブランドの信頼感や安心感を損なわないことを最優先として制作しました。単なる技術の披露ではなく、AIを活用しつつ、ブランドが持つ価値をしっかりと伝える映像を目指しています。
山口ヒロキ氏の背景
山口監督は、京都府出身で、立命館大学の映画部で活躍。19歳でインディーズ映画製作に取り組み、その後様々な映像作品を手がけて名を馳せました。最新作にはAIを使った映画やCMがあり、映像制作におけるAI技術の可能性を広げることに邁進しています。
TCICとガウマピクス
ガウマピクス株式会社は、実写映像制作に加え、生成AI技術を駆使した動画制作を手掛けています。東京都千代田区に位置する東京コンテンツインキュベーションセンター(TCIC)に入居し、創作支援と産業活性化を目指しています。
今回のCMは、視覚的な面白さだけでなく、深いメッセージ性と信頼性を兼ね備えた作品です。AIと人間の創造力が融合した新たな映像表現に、これからも注目が集まります。