ロボットハンドツール「柔軟指」がボッシュに導入
リックス株式会社(本社:福岡市博多区)は、KiQ Roboticsと共同開発したロボットハンドツール「柔軟指」が自動車部品メーカーのボッシュ(横浜市)に導入されたことを発表しました。この導入は、リックスにとって初めての「柔軟指」の導入事例となります。導入の目的は、同社の製造工程における加工対象物を傷つけないことと、製品納入先への信頼性向上です。205年7月には「ロボット産業マッチングフェア北九州2025」に出展予定です。
導入の背景
ボッシュの埼玉県東松山工場では、自動車部品の製造が行われています。この工場では、全ての工程を自動化しており、ロボットを用いて精密にインジェクターを生産しています。しかし、使用中のロボットが金属製のワークを掴む際、指先の位置がわずかにずれると、加工対象物に傷がつき、廃棄に繋がる恐れがありました。この問題を解決するために、リックスとKiQ Roboticsが開発した「柔軟指」が導入されました。
柔軟指は、3Dプリンターで製造された樹脂製のラティス構造を持ち、柔軟性が備わっています。この特性により、加工対象物を優しく包み込むように掴むことができ、ワークに傷をつけるリスクを大幅に低減します。これにより、ボッシュは製品の品質向上を目指し、顧客への信頼感を高めることを期待しています。
具体的な導入計画
「柔軟指」の導入計画は次の通りです:
- - 2024年12月:最初の9工程に導入。
- - 2025年6月:さらに51工程への導入開始を予定。
- - 今後:東松山工場以外のボッシュの他工場での導入も考慮されています。
このように、「柔軟指」の活用によって、ボッシュの製造プロセスにおける品質管理が強化されることが期待されています。リックスとボッシュは、今後も協力して生産性向上に取り組む方針です。
イベント出展のお知らせ
さらに、リックスは「柔軟指」をPRするために、2025年7月2日から4日に開催される「ロボット産業マッチングフェア北九州」に出展します。来場者には、実際に「柔軟指」を体験できるデモ機を用意する予定ですので、ぜひリックスブースにお立ち寄りください。
- - 会場:西日本総合展示場(福岡県北九州市)
- - ブース番号:新館1階 R-03
リックス株式会社について
リックスは、産業機械や部品、サービスを提供するメーカー商社で、鉄鋼、自動車、電子、半導体、農業、多様な業界に向けた製品を取り扱っています。1907年に創業以来、日本の産業を支える存在であり続けています。その取り組みの一環として、今回の「柔軟指」の導入が実現しました。
- - 企業名:リックス株式会社
- - 本社:福岡県福岡市博多区山王1丁目15番15号
- - 代表者:安井卓(代表取締役社長執行役員)
- - HP:リックス株式会社
このように、リックスは未来の工場を支える革新的な技術で、産業の進化を目指して日々努力を続けています。