令和の高校生が思う、不要なメディアとは
最近、10代の高校生を対象にした調査が行われ、現役高校生が考える「不要なメディア」が明らかになりました。この調査は、マーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」が実施し、その結果が若者のメディアに対する意識を反映しています。
調査の概要
本調査は、全国の現役高校生429名を対象に、インターネットリサーチで実施されました。質問内容は、どのメディアが「なくなっても問題ない」と考えているかというもので、回答結果は思わぬ傾向を示しました。
1位:Facebook(55.9%)
調査結果によると、最も不要とされたメディアはFacebookです。なんと55.9%の高校生が、Facebookは「なくなっても問題ない」とコメントしました。その理由は「使ったことがない」や「全然見かけない」といった意見が多く、特に「Instagramなどの他のSNSと機能が似ているため、必要がない」といった声も目立ちました。このことから、Facebookは若者世代にとってほとんど存在感がないことが伺えます。
また、Facebookを使うことに対する不安もあるようで、実名制が強いことから「身元がバレそうで怖い」と感じている高校生も少なくありません。彼らの中には、「Facebookはおじさん世代のもの」と捉えている人が多く、世代間のギャップを実感させられる結果となりました。
2位:ラジオ(27.3%)
続いて、2位にランクインしたのはラジオです。27.3%の高校生が「なくなってもいい」と回答しており、これもまた年齢層が高い印象を持たれています。「若者が聞いているイメージがない」との意見が多く聞かれ、「おじいさんしか聞いていない」と感じている高校生が多いことが明らかになりました。
さらに、「今はテレビやスマホで情報を得ることができるため、わざわざラジオを聞く理由がない」という意見も多いです。特に、情報のスピードが速い現在では、ラジオの存在感が薄れているのも理解できます。
3位:TikTok(6.1%)
意外にも、人気動画投稿アプリ「TikTok」も、高校生の中で必要性を感じないとする意見が見られました。6.1%が「なくなっても困らない」と回答しており、その理由としては「治安が悪い」という意見や「時間の無駄」との意見が目立ちます。また、アプリの独自性が欠けているため、YouTubeやInstagramで代用できるという主張も含まれていました。
4位:X(5.1%)
第4位に位置するXも、同様に高校生には不要とされているようです。「ネガティブな雰囲気が漂っている」という印象が強く、利用を控えたいという声が多くありました。
5位はテレビ(4.4%)
最後に5位にはテレビが入っており、意外にも若者が「なくても問題ない」と感じているようです。「若い人はほぼテレビを見ない」との声が多く、今の若者の生活にはあまり必要とされていないと感じているようです。テレビが壊れても影響がないという強烈な意見もあり、明らかに視聴習慣が減少していることがわかりました。
若者のメディア意識の変容
今回の調査結果から、若者世代においてはファストな情報提供や多様な選択肢が求められていることが見受けられました。旧来のメディアが若者世代に酷評されている中、彼らのライフスタイルや価値観を反映させた新たなメディアが今後どのように変化していくのか、注視していきたいと思います。これらの結果は、企業のマーケティング戦略にも大いに影響を与えることでしょう。
調査の詳細については、ワカモノリサーチの公式サイトでもご覧いただけます。各メディアの現状やこれからの変化に注目しましょう。