ベントレーが織り成す自動車の未来と歴史
2025年8月、カリフォルニアのモントレーで開催された「モントレー・カー・ウィーク」で、ベントレーは過去、現在、そして未来を象徴する魅力的なモデルを一堂に展示しました。このイベントでは、木工そしてデザインに対する深い情熱が感じられるスペシャルエリアも設けられ、ベントレーのクラフツマンシップを余すところなく体験する機会が提供されました。
現在のベントレーを象徴する新型モデルたち
「ザ・クエイル:モータースポーツ・ギャザリング」において、最新のモデルが厳選されて展示され、新たな塗装技術を駆使したコンチネンタル GT スピードが注目を集めました。この新たなオンブレ塗装は、車体の前方から後方へ滑らかに色が移り変わり、視覚的に非常に美しい仕上がりです。特に、ベントレーのビスポーク部門マリナーからの新型バトゥール コンバーチブルも登場し、これが米国では初披露となります。
コンセプトカー「EXP 15」の登場
今年のイベントでは、未来のラグジュアリーカーのビジョンを体現したコンセプトカー「EXP 15」がペブルビーチ・コンクール・デレガンス内で世界初公開されました。このモデルは、全長5メートルを超え、アイコニックな直立型グリルやロングボンネットを特徴としており、1930年製の「ベントレー・スピード・シックス・ガーニー・ナッティング・スポーツマン・クーペ」を想起させるデザインが印象的です。「EXP 15」は、モントレーで初めて公式プログラムに参加し、様々な場所でその雄姿を見ることができました。
試乗体験の提供
ベントレーは、新型コンチネンタル GTやアズールを搭載した第4世代モデルの試乗も実施しました。これらのモデルは、4.0リッターV8エンジンとハイパフォーマンス ハイブリッドの新型パワートレインを搭載し、最高出力680PS、最大トルク930Nmを発揮します。お客様は自分の美意識と走行性能に合わせた車両を選び、自ら試乗することができる貴重な体験が提供されました。
特注サーフボードがオークションに出品
一方、ボナムズのオークションでは、ベントレーの木工部門で作られた1点物のサーフボードが出品され、その収益は障がい者のためのサーフィンスクール「SurfabilityUK」に全額寄付されます。このサーフィン団体は、様々な困難を抱える人々に自然とつながる機会を提供し、希望者には世界レベルのパラサーフィン大会への挑戦も支援しています。
歴史を感じるベントレーの名車
ベントレーが過去を振り返る場面もあります。ベントレー・ヘリテージ・コレクションから1939年製の「マークV コーニッシュ」がモントレー半島で公開されました。この車は、当時の空力デザインや流線型ボディの重要な一台であり、25年前に発見されたシャシーを用いて、丁寧に再現されました。2018年にはベントレー社に引き継がれ、2019年の100周年を記念して完成を迎えました。
ベントレーの魅力を一堂に感じることができたモントレー・カー・ウィーク。自動車ファンならずとも、その美しさと技術に心を奪われたことでしょう。次世代のラグジュアリーカーは、このイベントでの体験で少しでもその姿を垣間見ることができました。ベントレーのこれからがますます楽しみです。