インクルーシブなスタジアム
2026-06-12 19:36:40

誰もが安心して楽しめるサッカースタジアムの新しい取り組み

新たな取り組みで実現するインクルーシブなサッカースタジアム



この度、特定非営利活動法人ADDSとサッカークラブ「クリアソン新宿」が共同で、2026JFL CUPの開幕戦を皮切りに、感覚特性に配慮した取り組みを実施し、特に自閉スペクトラム症を持つ方々にとっても容易に楽しめる空間を提供しました。この取り組みは、スタジアム観戦を促進し、インクルーシブな環境を創り出すことを目的としています。

イニシアチブの詳細


ADDSは、特に観戦中の音や視覚刺激が苦手な方々への配慮を重要視し、次の二つのプログラムを展開しました。これにより、全ての人が楽しめる観戦体験を提供する環境作りに取り組んでいます。

1. センサリールームの運営


センサリールームは、感覚過敏を持つ方々やその家族が安心して観戦できる専用スペースの提供を目指しています。スタジアム内に二つの個室と共同スペースを設け、ここでは音や光の刺激を最小限に抑えた環境が整えられています。
このプログラムに対する満足度は非常に高く、参加者全員から100%の肯定的な回答を得ています。具体的には、リラックスできる「リラックスエリア」と、動き回れる「アクティブエリア」が設けられ、自らのペースで観戦を楽しむことができる工夫が施されています。視覚的なサポートも行われ、選手の顔写真やルール解説ボードを導入し、意義ある観戦体験を提供しました。

利用者の声

「今回の取り組みで安心して観戦できた」との感想が多く寄せられ、参加者からは「以前は刺激でパニックに陥ったが、今回は落ち着いて楽しめた」といった声もありました。これまでに利用者からは高い支持を得られています。

2. ダイエク(Diversity Experience)ツアー


このプログラムでは、当事者が感じる刺激や不安を疑似体験することで、ボランティアの理解を深める体験型のツアーを提供。専用のメガネや集音機を使って、視覚および聴覚に刺激を制限する中でのスタジアム体験を重要視しました。
これにより、参加した17名のボランティアは、感覚の特異性についての理解を深め、92.5%が「サポートへの意識が変わった」と回答しました。この体験を通じて、自身がどのようにサポートできるかを真剣に考えるきっかけにもなったようです。

今後の展望と意義


ADDSとクリアソン新宿は、今後も「誰もが主役になれるスタジアム」の実現に向けて、さらなる取り組みを続けていく予定です。障害の有無に関わらず、全ての人がスポーツ観戦を楽しめるよう目指し、環境整備と周囲の理解を促進することで、スタジアム観戦の新たなスタンダードを築いていけることを期待しています。

このように、楽しむ側だけでなく、周囲の人々にも配慮することで、スポーツ観戦の環境は格段に向上します。ADDSとクリアソン新宿の挑戦は、未来のサッカースタジアムのあり方を新たに描き出すことでしょう。


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