福井県の新たな試み、テスラ認定ボディショップ誕生
福井県鯖江市の株式会社𠮷﨑鈑金は、2025年12月1日付で福井県内初のテスラ認定ボディショップとして正式に認定を受けました。これは全国で50番目となる認定であり、地域へのEV整備・修理インフラの向上に寄与するとともに、脱炭素社会の実現への一歩となります。
日本における環境課題とEVインフラの重要性
日本の運輸部門は温室効果ガス排出の約20%を占めています。そのため、EVの普及が脱炭素社会実現のカギとされており、地方における安心して利用できる整備インフラの不足が懸念されています。このような背景の中、𠮷﨑鈑金はテスラのミッションに共感し、地方でもEVが普及する社会を築くために、認定工場設立に挑戦しました。
テスラ認定取得の難しさ
テスラ車は一般車両と異なり、400Vを超える高電圧システムを使用しています。このため、専門的な知識と安全管理が求められ、適切な作業を行わなければ重大事故が発生するリスクがあります。また、ボディ構造にはアルミ素材が使用されており、高度な鈑金技術が必須です。認定を得るためには、専門技術者を育成し、高額な設備の導入、厳しい技術トレーニングに合格するなど、様々な条件をクリアしなければなりません。
代表の𠮷﨑広了氏はオーストラリアで技術トレーニングを受け、検定を経て認定を取得しました。このような努力から、他社と差別化された専門的なサービスを提供できる体制が整いました。
テスラ車検の運用開始
2026年1月1日には、テスラ車検・点検サービスの正式運用が開始されます。これにより、テスラ車の修理や車検、日常メンテナンスを県内で一貫して行える体制が整いました。地域のニーズを満たすこうしたサービスが提供されることで、県外に出向く必要がなくなり、利便性が向上します。
地域貢献を軸にした取り組み
テスラ認定を受けたことで、今後はEV修理・整備が福井県内で完結できるようになり、地域のニーズがますます高まることが期待されています。EVの普及は気候変動対策にとどまらず、地域経済の発展にも寄与する可能性があります。𠮷﨑鈑金は地域密着型の企業として、これまで以上に福井から持続可能な車社会のモデルを発信していく所存です。
地元を支える存在としての道のり
𠮷﨑社長は幼いころから車に親しみ、「車が好き」という純粋な思いから事業をスタートさせました。地元の日産ディーラーで塗装業務に従事し、アメリカ車を保管するため倉庫を建設。その倉庫で友人や知人の車の修理を始めたことが、事業の基盤になりました。2009年には独立して会社を設立し、「地域にとって必要な存在になる」という理念のもと、現在のサービスを拡充してきました。年間5000件以上のロードサービスを展開しており、地域生活や物流、緊急時の移動を支える重要なインフラとして認識されています。
会社概要
このように、𠮷﨑鈑金は地域と共に成長し、未来のEV社会を見据えた挑戦を続けています。