ファミリーマートとむすびえ、こども食堂を支援する新たな取り組み
ファミリーマートが、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえと協力して実施する「2025年度 こども食堂スタート応援助成プログラム」が始まりました。このプログラムは、地域の食文化を支えるこども食堂の立ち上げを促進し、誰もが安心して食事を楽しめる環境を作ることを目指しています。
こども食堂の現状とさらなるニーズの高まり
2024年度の調査によれば、日本国内には10,867か所のこども食堂が存在しますが、まだ多くの地域ではこのような場所が不足しています。むすびえでは、各小学校区に1つ以上のこども食堂を設けることを目指しており、地域に根付いた支援を継続しています。このプログラムは、歩いて行ける距離にこども食堂を設置するための重要なサポートとなるでしょう。
助成プログラムの具体的内容
「こども食堂スタート応援助成プログラム」では、参加団体に対して1団体50,000円が助成され、合計で250団体の支援を行う計画です。この助成金は、新たにこども食堂を立ち上げる際に活用される見込みです。採択団体数は今後変動する可能性があるので、ご注意ください。
申請方法と期日
申請受付は2025年7月1日から8月29日まで行われ、オンライン説明会が同日開催されます。初めてこども食堂を開設する団体や、これまでにこども食堂が存在しなかった地域での立ち上げを計画している団体は、優先的に助成対象となります。
参加団体の声
すでに助成を受けている団体から寄せられた感想によると、こども食堂は地域の人々をつなげ、互いに助け合う関係を築く場となっています。千葉県の「みんな食堂」では、ボランティアや利用者が交流することで絆が生まれ、地域の痛みを分かち合える存在となることが期待されています。
京都府の「ごはんベースMOGUMOGU」では、子どもたちの笑顔が口コミで広がり、地域のつながりが強化されている様子が伺えます。他にも福岡県の「こども食堂かあさん家」では、商店街を利用した活動により、地域の人々が子どもたちを温かく迎えていることが語られています。
むすびえの使命と未来
むすびえは、「誰も取りこぼさない社会をつくる」というビジョンのもと、多くの人々が気軽に訪れることのできる食堂を目指しています。助成プログラムの実施を通じて、全国のこども食堂がイノベーションを起こし、さらなる地域活性化へと繋がることを願っています。また、ファミリーマートは、今後もこれらの活動を支え続ける意向を示しています。
このプログラムを通じて、多くの地域で新たなこども食堂が誕生し、子供たちが笑顔で食卓を囲む姿が広がる日を心待ちにしています。