新たな空間を創造するSUMINOE株式会社の未来戦略
2024年、経済がインバウンド需要の増加により回復の兆しを見せる中、SUMINOE株式会社(旧住江織物)は新たな出発を果たしました。社名変更を契機に、同社は2050年に向けたワークショップを実施し、未来のニーズに応えるためのバックキャスティングを進めています。
経営目標の再設定
SUMINOEは中長期経営目標に「SUMINOE GROUP WAY 2025~2027 STEPⅡ」を掲げ、売上高1,000億円以上、営業利益率5%以上を最終目標としています。2024年5月期には売上高1,000億円の達成が見込まれていますが、それを維持し続けるための事業基盤の強化が急務です。営業利益率においてはまだ課題が残り、引き続き取り組みが求められます。
グローバル戦略の強化
特に注目すべきは、自動車内装事業の展開です。日系自動車メーカーのEV需要に関する苦戦が続く中、SUMINOEは今後のグローバル戦略をアップデートすることで、収益力の向上を図る方針です。北中米への投資により外資系自動車メーカーへの販路拡大を進め、すでに取り組んでいる全体コーディネートの強みを生かした差別化も進められています。
ベトナム拠点の再活用
加えて、ベトナムでの機能資材事業は生産工場の立て直しを進めつつ、自動車内装事業の製造拠点としても活用されます。この戦略により、国際的な事業シナジーを生み出しながら、機能資材事業に新しい商材開発を進めることで、成長が期待されています。
スペースデザイン事業の拡充
祖業であるインテリア事業についても、プロダクトポートフォリオの見直しを通じて収益力の強化を図り、空間デザインビジネスのシナジー効果を高めることが目指されています。新たな価値の創造に取り組むことで、今後の成長が期待されます。
社員とともに進む企業の成長
2025年を迎え、新しいスタートを切るSUMINOEでは、社員の誇りを持って働ける環境の整備にも力を入れています。待遇改善を通じて、役員や社員が企業の提供価値を理解し、理念に基づいて行動する意識を育む取り組みが進行中です。これにより、持続的な成長につながるべく、中長期経営目標の達成が期待されています。
結びに
「すべての空間に、イノベーションを。」というタグラインのもと、SUMINOEは全社一丸となって新たな空間の価値創造に注力します。これにより、さらなる企業価値の向上を図ることを目指しています。皆さまのご支援を引き続きよろしくお願い申し上げます。
- - 代表取締役社長 永田 鉄平は、SUMINOEが挑戦から成長へとつながる道筋をしっかりと描いています。