最新調査で明らかになった日本のスポーツ観戦動向とその変化
公益財団法人笹川スポーツ財団が実施した「スポーツライフ・データ2024」の調査によって、日本におけるスポーツ観戦の動向が明らかになりました。この調査は、1992年から隔年で実施されており、今回の結果は非常に興味深いものとなっています。特に注目すべきは、直接スポーツ観戦率の増加です。2024年の調査によると、直接スポーツ観戦をした人は全体の26.2%で、2022年の調査から6.9ポイントの増加を示しました。この結果から、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた観戦環境が改善傾向にあることが伺えます。
調査結果の詳細
具体的には、調査対象は全国の18歳以上の男女3,000人で、2024年の調査期間は6月から7月とされています。2024年の観戦率は過去数年の低迷から脱却し、コロナ禍前の水準に向けて回復が見られます。男性の観戦率は31.0%、女性は21.5%で、依然として性別による差は存在します。
種目別の観戦率
種目別に見ると、「プロ野球(NPB)」が最も高い12.1%を記録し、その後「Jリーグ」(4.4%)や「高校野球」(3.5%)が続いています。こうした結果は、日本におけるスポーツ文化とその人気を反映していると言えます。
さらに、テレビによるスポーツ観戦率は79.0%と過去最低を記録しました。特に「プロ野球」のテレビ視聴率は47.4%と依然として高いものの、減少傾向が見られます。これにより、視聴者のスポーツ観戦スタイルも変化しつつあることが示されています。インターネットによる観戦率も23.6%となり、特に男性では34.1%がインターネットでの観戦をしている点が注目です。
性別による違い
各性における観戦動向には明確な違いがあります。男性はテレビ視聴で高い観戦率を示し、特に「プロ野球」や「サッカー日本代表試合」の視聴率が高い傾向があります。一方、女性では「バレーボール」の視聴が高く、男女で異なる好みが見られます。
まとめ
この調査結果は、日本のスポーツ観戦の現状を理解する上で非常に重要なデータを提供します。観戦形式が多様化する中で、今後もスポーツ観戦がどのように進化していくのか、引き続き注視していく必要があります。笹川スポーツ財団の取り組みには、今後も目が離せません。