JASRAC国際フェローシップの新しい研究員たち
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、このたび第5回JASRAC国際フェローシップに選ばれた2名の研究員を公表しました。彼らは、音楽著作権に関連した異なる視点からの重要な研究に挑むことになります。
小嶋崇弘氏の研究
まず一人目は、駒澤大学法学部の准教授である小嶋崇弘氏です。彼の研究テーマは、「テキスト・データマイニング及び生成AIの学習に係る権利制限規定とスリーステップ・テストとの整合性」という、現代にそぐった興味深い内容です。特に、AI技術の進化と著作権の交差点における法的な規範を探求します。
小嶋氏は2026年4月から2027年3月までの間、イギリスのロンドン大学クイーン・メアリー校法学部商事法研究所で研究を行う予定です。この機会を通じて、国際的な視野を持ちながら、生成AIが著作権に与える影響をより深く理解することに挑みます。
佐瀬裕史氏の研究
続いて、学習院大学法学部の教授である佐瀬裕史氏です。彼は、「著作権関係紛争の特質に応じた複線的な紛争解決制度構築の基礎的研究」をテーマにしています。このテーマは、著作権に関するトラブルが多様化する中で、その解決法を研究するもので、非常に重要な課題です。
佐瀬氏は、2026年9月から2027年9月にかけて、ニュージーランドのカンタベリー大学で研究を進めることになります。彼の研究は、法的な枠組みを構築するための基盤となることが期待されます。
JASRAC国際フェローシップの目的
JASRAC国際フェローシップは、著作権法やその関連分野の研究者に対して、海外の研究機関での研究を支援するためのプログラムです。渡航費や滞在費、研究資金を提供することで、研究活動をサポートします。この取り組みは、音楽著作権に関連する日本の文化を深め、国際的な研究の場を提供する重要な役割を果たしています。
JASRACの役割
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、1939年に設立された国内初の著作権管理団体で、作詞家、作曲家、音楽出版社などからの権利を管理し、音楽を利用する人々に対して著作権の許可を行っています。85年以上にわたって、音楽文化の振興に資する様々な活動を行ってきました。
研究活動は、JASRACの使命を体現する重要な一環であり、著作権に関する新しい知見の創出や、文化の発展に寄与することが期待されています。上記の二つの研究ともに、著作権に対する視覚を広げるだけでなく、将来的な著作権制度への課題と解決策を示す重要な指針となるでしょう。
これからの研究を通じて、音楽著作権の領域にさらなる光が与えられることを私たちは心から期待しています。