モーツァルトの華麗なるオペラ《羊飼いの王様》
神奈川県民ホールと藤沢市民オペラによる待望のコラボレーションが、モーツァルトの名作《羊飼いの王様》を舞台に展開されます。1975年に開館し、神奈川県の文化芸術の宙に浮かぶ拠点として多くのオペラ公演を手掛けてきた神奈川県民ホールと、48年の歴史を誇る藤沢市民オペラが協力し、初めてこの素晴らしい作品を披露します。
公演が行われるのは、2025年4月からの建て替えに向けて休館する前のこの貴重なタイミング。今回の上演では、19歳の若さでモーツァルトが創り上げた《羊飼いの王様》を、オーストリア皇太子のザルツブルク訪問を祝うために作られた祝典劇として、説得力のあるドラマで楽しむことができるでしょう。
上演の魅力
《羊飼いの王様》は、王位と愛の間で揺れ動く青年アミンタの物語を描いています。その舞台は、中東のレバノンに位置する穏やかな田園風景。アミンタは羊飼いとして静かに暮らす若者で、恋人エリーザとの穏やかな日々を送っていますが、そこにマケドニアのアレッサンドロ大王が現れ、状況は劇的に変化します。この2組の恋人たちの絡み合う運命を、秀でた音楽とともに表現する様は、心を打つものとなります。
公演は、著名なオペラ指揮者、園田隆一郎氏の指揮のもと、トップクラスの歌手陣が集結し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏を行います。特に砂川涼子や森麻季といった素晴らしい声楽家たちがその歌を聴かせてくれるのは、オペラファンにとって大きな期待が寄せられるポイントです。
公演概要
- - 公演名: 藤沢市民オペラ連携事業 オペラシリーズ モーツァルト オペラ《羊飼いの王様》全2幕(演奏会形式・イタリア語上演、日本語字幕付き)
- - 日時: 11月8日(土)・9日(日)14:00開演
- - 会場: 藤沢市民会館大ホール
- - 料金: S席6,500円、A席5,500円、B席4,500円、C席3,500円
- - アクセス: JR・小田急「藤沢」駅から徒歩10分
また、オペラの理解を深めるために関連企画も複数用意されています。音楽家青島広志によるモーツァルト・レクチャーコンサートや、砂川涼子と園田隆一郎によるデュオ・コンサートなども行われ、これらはオペラを全く知らない方でも楽しめる内容です。
まとめ
神奈川県民ホールと藤沢市民オペラの初タッグは、オペラ愛好者だけでなく多くの市民に、新しい文化の香りを提供する素晴らしい機会です。ぜひこの機会に、モーツァルトの名作を生で体験してください。音楽とともに、感動のひとときを味わいましょう。