DOMEが創り出す新たなレーシングカーの世界
滋賀県米原市に本社を置く株式会社 童夢は、独自のレーシングカー「DOME CONCEPT SPORTS」を発表します。このモデルは、FIA規格を満たす「DOME F111/3」を基にし、80年代後半のグランチャンピオン(GC)車両の特性を現代風にアレンジしたものです。富士スピードウェイで開催されるGC Returnsイベントにて、2025年8月9日(土)に初めて公式走行を行い、その後展示も行われる予定です。これから熟成テストを進め、来年度には受注販売を開始する計画です。
未来のレーシングカーのコンセプト
DOME CONCEPT SPORTSは、カーボンモノコックシングルシーターをベースにしています。この設計はドライバーのスキルを引き出すことを目的としており、優れた運動性能を提供します。特に、ハイレベルなアマチュアドライバーでも扱いやすい操作性を追求しており、実践的な学習の場を提供します。これにより、ドライバーはハイダウンフォース車両でのレッスンを通じて、さらなる成長を促すことが期待されます。
このモデルには、DNAP(童夢製自然繊維強化プラスチック)を採用するなど、環境への配慮もバッチリ。これにより、持続可能なモータースポーツを実現する一歩を踏み出しています。さらに、コンバージョンキットの実装によって、現行のRegional車両も簡単にアップデートできるようになっており、ユーザーのニーズに応える設計がされています。
Regional車両との違い
DOME CONCEPT SPORTSは、そのエンジンスペックとサスペンションシステムにおいても特徴的です。エンジン出力は約340hpとされており、Regional車両の約270hpと比較してもパフォーマンスが大幅に向上しています。また、マルチマチック製のダンパーや、富士スピードウェイ専用になったギアレシオなど、さまざまな技術的改良が施されています。特に注目すべきは、グランエフェクトエアロの採用で、これにより空気力学的に優れたパフォーマンスを発揮します。
特徴的なデザイン
設計には、米国で数多くのル・マン優勝車やスーパーカーを手掛けたブライアン・ウィリス氏が参加しています。彼の40年にわたる経験を生かし、DOME CONCEPT SPORTSはこれまでにないユニークな外観を持つ車両へと仕上げられました。特にノーズやフロントウイング、フェンダーなどの細かな形状にこだわり、アグレッシブな印象を与えるデザインとなっています。
ウィリス氏は、ドライバーがル・マンやスパ、セブリングで走るファクトリーチームの一員になったような感覚を得られるよう、この車をデザインしました。ナローなコクピットやマルチエレメントの大型リアウイングなど、見どころ満載のスタイルが魅力です。
結論
DOME CONCEPT SPORTSは、未来のレーシングカーとしての可能性を秘めた一台です。公式イベントでの初披露に今から期待が高まり、これからのテストを経て、どのように進化するのかが注目です。レーシングファンやドライバーだけでなく、環境や安全面に配慮した新技術の導入にもぜひ注目してください。この車を通じて、次世代のモータースポーツがどのように展開していくのか、目が離せません。