冨永愛といざなぎ流
2025-10-07 17:42:59

冨永愛が体験!高知の民間信仰「いざなぎ流」の魅力と未来

冨永愛が「いざなぎ流」を体験!高知の民間信仰の深奥に迫る



冨永愛さんが毎週水曜日に放送される「冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~」の中で、高知県香美市物部町の民間信仰「いざなぎ流」を体験しました。およそ数百年にわたって受け継がれてきたこの伝統文化の奥深さ、そしてその未来を考える貴重な機会となることでしょう。

訪れたのは、「まきの宿」という一棟貸しの宿。この場所では「いざなぎ流」の伝統を次世代に継承するため、特別な体験プログラムが用意されています。御祈祷の際に使われる御幣の切り方やいざなぎ流の舞神楽を体験することができ、地域の文化への理解を深めることができます。

いざなぎ流の起源とその役割



「いざなぎ流」は、陰陽道、修験道、神道、密教などの要素が融合して成立した民間信仰です。この信仰は、「いざなぎ様」と呼ばれる大神と深く結びついており、彼を題材にした祭文も存在します。祭文では、「天中姫宮」が祈祷を求めて天竺に渡り、いざなぎ大神から人形祈祷や祈祷法を学んで日本に伝えたことが語られています。

この信仰の体現者である太夫は特別な訓練を受け、家々を訪問して家の神を祀る「病人祈祷」などを行います。物部町の地域社会では、病気になった際に病院に行かず、太夫を呼んで祈祷をしてもらうのが一般的でした。このようにして、いざなぎ流は地域の人々に密接に寄り添い、生活の中に根付いていたのです。

しかし、高齢化が進む太夫たちの存在は、この伝統の存続に暗い影を落としています。後継者の育成が難しい中、伝承の現場からその姿が少なくなりつつあるのです。物部いざなぎ流神楽保存会の会長、佐竹美保さんは子どもたちに舞神楽を教えるなど、伝統を守るために努力を続けています。

御幣切り体験と舞神楽の神秘



冨永愛さんは、「御幣切り」という行事を体験しました。御幣は、祈祷の対象となる神や精霊を表す切り紙で、その形状は祈祷の種類や場所によって異なり、種類は200以上も存在します。冨永さんは「天神の払い幣」を切り、うまく切り出されたものは「生き幣」、切れなかったものは「死に幣」と呼ばれ、祈祷の効果が変わるのです。果たして冨永さんの切った御幣は、どちらになるのか、その緊張感が漂います。

また、4人の太夫によって披露されるいざなぎ流の舞神楽は、その神秘的な雰囲気を醸し出しました。太鼓の音と共に繰り広げられる多彩な舞に、冨永さんも「不思議で神秘的」と心躍らせていました。

未来への希望と意義



さらに、2025年1月3日には高知県立美術館ホールで略式御祈祷神楽の公演が予定されています。このイベントでは、太夫たちが1日で行う特別な略式御祈祷が実施され、子どもたちも参加します。立ち見が出るほどの賑わいを見せる中、佐竹さんは「今後、こうした公演が続くかどうかは不透明」と話しており、地域の伝統が存続する難しさを感じます。

冨永愛さんは、いざなぎ流を体験し、「地域の宝を未来につなげる重要性」を実感したと語っています。このような日本の原風景とも言える民間信仰がどのように次世代に続いていくのか、その行く末が大いに期待されます。

「冨永愛の伝統to未来」は、BS日テレで10月8日と15日(水)夜10時から放送されます。公式SNSでは、貴重なオフショットも配信中です。%{board}


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