稲積陽菜が奏でる新たな音楽体験
次世代を担うピアニスト、稲積陽菜が、音楽と科学の新しい交差点を見据えたリサイタルを開催することとなりました。彼女は2026年4月より慶應義塾大学大学院に進学し、「演奏者の感情的関与が聴衆の感情喚起に及ぼす影響」という研究課題に取り組む予定です。この取り組みの序章として、ヤマハの「ディスクラビア」を使用した特別なリサイタルを名古屋、仙台、東京の各地で開催することが決まりました。
演奏と感情の科学の融合
このリサイタルでは、世界最高水準の演奏記録再生システムであるディスクラビアを活用します。稲積はこの楽器で演奏し、その中に込められた感情を数値化して記録します。これは、聴衆がただの観客でなく、「研究協力者」としての役割を果たすことを意味します。音楽と科学の融合を体験できるこのリサイタルは、単なるコンサートを超えた意味を持つのです。
プログラムの選曲
今回の演奏プログラムは、古典派から現代の作曲家まで多様な楽曲がセレクトされています。前半には、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンらの巨匠たちの作品が演奏され、後半にはあまり知られていない作曲家たちの楽曲も登場します。これによって、「伝統の継承」と「未知への探求」というテーマを体現し、稲積自身の演奏家としての成長を感じさせる内容となっています。
プログラムA
- - J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
- - モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第18番 KV576
- - ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
- - ラヴェル:ボロディン風に,シャブリエ風に M.63
- - アルベニス:イベリア 第2巻より 第6曲「トュリアーナ」
- - ボルトキエヴィチ:リリカ・ノーヴァ Op.59
- - リャードフ:小さなワルツ Op.26
- - スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」
プログラムB
- - J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
- - ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101
- - モンポウ:郊外
- - アルベニス:イベリア 第2巻より 第6曲「トュリアーナ」
- - M.レヴィツキ:アラベスク・ヴァルサンテ Op.6
- - リャードフ:小さなワルツ Op.26
- - スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」Op.19
公演情報
このリサイタルは、まず京都で2025年11月28日に開催され、その後名古屋、仙台、東京での公演が予定されています。ただし、京都公演ではディスクラビアは稼働しませんのでご注意ください。それぞれの会場での緊密な雰囲気の中、稲積の演奏を楽しむことができるでしょう。
- - 京都公演: 2025年11月28日(金) 18:15開場/19:00開演
- - 名古屋公演: 2025年12月21日(日) 14:30開場/15:00開演
- - 仙台公演: 2026年1月11日(日) 14:30開場/15:00開演
- - 東京公演: 2026年1月25日(日) 18:15開場/19:00開演
チケット情報
チケットは、特別席と一般席が用意されています。特別席は全公演共通で、応援いただける方々に向けて設定されています。一般席も比較的手頃な価格でご用意しております。
- - 特別席: ¥10,000
- - 一般席: ¥3,500
プレイガイド
チケット購入は
イープラス から。先行販売や一般販売の詳細もこちらで確認できます。
結論
稲積陽菜のリサイタルは演奏と研究の境界を越え、新たな音楽体験を提供します。ぜひその目撃者となり、その成長を共に楽しんでいただければと思います。音楽の奥深さと、科学への未来的な視点を体感できるこの貴重な機会をお見逃しなく。