鈴鹿8耐で新たに構築されたレース環境
2025年8月1日から3日まで、鈴鹿サーキットで開催された「2025 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」。この大会に参加した、鳥羽海渡選手が所属するチーム「Honda No Limits」は、レース環境の充実の一環として、Carstayが提供する大型キャンピングカー「LMC EXPLORER COMFORT I725G」を活用しました。この取り組みは、選手がレースに集中できるような快適でプライベートな空間を提供することを目的としており、今までのレース支援の概念を大きく変えるものです。
レース環境の課題と解決のための提案
去年までの鈴鹿8耐では、多くの宿泊施設が事前に満室になることが常で、宿泊料金も高騰します。また、レース後には宿泊施設への移動に渋滞が生じ、一時間以上の移動が避けられない場合も多々あります。こうしたストレスは、選手にとっては体力的、精神的なパフォーマンスに悪影響を与えかねません。これを解消するために、Carstayは“動く拠点”としてのキャンピングカーを提供し、選手のパフォーマンス維持と向上につながる環境を築いたのです。
快適な拠点が選手の集中力を助ける
バイクれースの特性上、選手は最高速度約300キロで走行し、約1時間の間に25周のコースを回ります。レースにおける緊張感は非常に高く、体力だけではなく、精神的なリフレッシュも求められます。そのため、鈴鹿サーキット内に設けられたキャンピングカーは、選手にとっての貴重なプライベート空間として機能しました。
キャンピングカー内にはエアコンや快適なソファー、ベッドが完備され、視覚や聴覚における負担を軽減するために、静かな環境が整えられています。これにより、選手は次の走行に向けてしっかりと集中力を高めることができたのです。
Carstayのキャンピングカーが果たした役割
鈴鹿8耐において、Carstayが提供したキャンピングカーを利用したのは鳥羽選手のチームのみで、非常にユニークな試みでした。レースに被った日程の7日間、サーキット内に設置したキャンピングカーは、サーキットと宿泊施設間の移動時間を完全にゼロにするという効果をもたらしました。
また、撤収が迅速に行えるため、次の遠征にもスムーズに移行できるという利点もあります。これにより、選手は安定したパフォーマンスを維持し続けることができました。
新しいライフスタイルへの挑戦
欧州のレース会場では、選手が大型キャンピングカーを利用することが一般的ですが、日本ではその風潮がありませんでした。そこで鳥羽選手とCarstayは、新たな拠点スタイルを提案し、最高の環境でレースに挑めるようサポートしました。これは、モビリティを基盤とした新しいライフスタイルの実現に向けた、スタートアップの試みとも言えるでしょう。
Carstayは今後も、鈴鹿8耐を含む様々なスポーツイベントや、さらには災害支援の現場など、キャンピングカーの新たな活用法を提案し続ける考えです。遊びやレジャーにとどまらない、社会的な課題解決の一助となる活動に期待が寄せられています。
キャンピングカーを“動くことが可能な不動産”として利用し、多様なニーズに応えることで、私たちの生活や働き方に新たな選択肢をもたらす。そんな新しいライフスタイルの基盤を築くことが、このプロジェクトの大きな目的です。