ポール・モーリア生誕100周年記念コンサートが華やかに開催
2025年7月31日、東京の東京国際フォーラム ホールAにて、「ポール・モーリア“ラヴ・サウンズ”オーケストラ」がポール・モーリアの生誕100周年を祝う特別なコンサートを開催しました。このコンサートは、ポール・モーリアの音楽世界を余すところなく体験できる唯一の「公式」演奏会で、イレーヌ夫人の賛同を得て実現したものでした。
ポール・モーリアはフランス出身の音楽家で、多くの名曲を生み出し、その魅力的なイージーリスニングのスタイルで日本の音楽界にも強い影響を与えました。彼の楽曲は「恋はみずいろ」や「オリーブの首飾り」など、今なお多くの人々に親しまれています。この特別な演奏会は、モーリアの音楽を愛するファンにとって、夢のような時間を提供しました。
コンサートは、指揮者の佐々木新平氏が指揮を担当し、ポール・モーリアを彷彿とさせるスタイルで優雅に演奏を進めます。演奏を務めたのは、日本の一流ミュージシャンで構成された「ポール・モーリア“ラヴ・サウンズ”オーケストラ」。観客は、オーケストラの演奏によってモーリアの音楽の真髄に触れる贅沢なひとときを楽しみました。
開演の13時、まずはポール・モーリアの生涯を振り返る映像が流れ、それに続いて1985年の来日公演の際に書き下ろされた楽曲「オープニング」が演奏されました。その後も、「涙のトッカータ」「愛の信条」などが披露され、会場は一気にモーリアの音楽の世界に包まれました。MCを務めた笠井信輔氏が、このコンサートの背後にある7年間の構想の過程を語り、その実現のために尽力した関係者の熱い思いを伝えました。
特に印象的だったのは、今年4月に100歳で亡くなったイレーヌ夫人へのメッセージです。「二人は天上からこのコンサートを見守っているに違いない」と言及し、出席者全員がその思いを共有しました。
コンサートのプログラムには、「そよ風のメヌエット」や「メロディ・フェア」など、モーリアの魅力的な楽曲が並び、観客は感動と共に音楽を楽しみました。第一部が終わると、指揮者の佐々木氏の幼少時代の写真が流れ、参加者たちの期待感を高める演出が続きました。
後半は、アコーディオン奏者の田ノ岡三郎氏の登場により、「パリとアコーディオン」というメドレーで観客を魅了し、さらに「エーゲ海の真珠」「恋はみずいろ」といった名曲が演奏され、最後はアンコールで「オリーブの首飾り」が披露されました。
コンサートを終えた笠井氏は、「この演奏会は単なる懐かしさだけでなく、若い世代にもポール・モーリアの魅力を再発見してもらう素晴らしい機会だった」と述べ、会場の熱気はそのままに幕を閉じました。
また、公演会場では記念の「公演パンフレット」も販売されており、100周年公演のメモリアルアイテムとして多くのファンが手に取りました。
このコンサートは、特別な思いを持ったファンたちにとって、ポール・モーリアの音楽を再確認する素晴らしい体験となり、その感動はしばしの間、心に刻まれることでしょう。次回の公演は、8月1日と8月17日にも予定されています。音楽の力を再認識できるこの素晴らしいコンサートに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。