映画『ひみつきちのつくりかた』の魅力に迫る
意外な経歴を持つ監督のデビュー作
初老たちの心の“子供返り”を描く映画『ひみつきちのつくりかた』が、2025年の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」のコンペティション部門に正式出品され、さらには同年8月1日から公開されることが決定しました。この作品は、絵画の世界から映画に転身した新鋭の板橋知也監督の長編デビュー作です。
一つの夢が生んだ再会の物語
物語は、友人の突然の死をきっかけに再会した初老の男たちが、少年時代の夢であった「ひみつきち」を作るというコンセプトから展開していきます。男たちの思い出や感情、そして大人になりきれなかった心が描かれる本作は、多くの観客に自身の内面を投影させるでしょう。監督の板橋は、「何歳になっても心の奥底に宿る子供の側面」に挑戦し、普遍的なテーマを提出しています。
あきる野市での撮影
全編は監督の幼少期を過ごした東京都あきる野市で行われ、地域に根付いた風景や雰囲気が映し出されています。思い出のなかで大切にされてきた原風景が再現され、観客にとってもノスタルジーを感じさせる作品となるでしょう。記憶の断片を切り取るように、映像に息を吹き込む監督の姿勢が伺えます。
果たして彼らは夢を実現できるのか
物語が進むにつれて、男たちの前には様々な“大人の事情”が立ちはだかります。果たして彼らは、少年時代の夢を実現できるのか。観る者の心を揺さぶる展開に期待が高まります。また、出演陣も豪華です。廣末哲万、藤田健彦、佐藤貢三、もりたかおなど、実力派俳優たちがそれぞれのキャラクターを色鮮やかに演じ、悲哀とユーモア溢れるアンサンブルを繰り広げます。
映画祭の栄誉と監督の思い
板橋監督は、この映画祭が長年の夢であったと語り、選出されたことに驚きと喜びを表しています。「見終わった後にホッコリとしたり、何かを考えたりするような作品になっています」とも述べており、その期待感は観客にも伝わってくるでしょう。
まとめ
8月1日からは、下北沢のシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』での劇場公開も決まっています。心の底にある“子供”を刺激するこの作品を、ぜひ観に行って、初老たちの特別な夏休みを感じ取ってください。
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作品情報
映画『ひみつきちのつくりかた』
公開日: 2025年8月1日
キャスト: 廣末哲万, 藤田健彦, 佐藤貢三, もりたかお
監督・脚本: 板橋知也
製作・配給: emir heart Inc.
上映時間: 109分
公式Twitter:
@himitsukiti0801