ミステリーと乱歩の魅力が詰まった『としま乱歩フェス』開幕レポート

2025年5月15日、待望の『としま乱歩フェス』がスタートしました。このイベントは、ミステリー作家・江戸川乱歩にちなんだ様々なアトラクションやイベントを提供し、訪れる人々に特別な体験を提供します。初日は、リニューアルオープンした旧江戸川乱歩邸で記者発表会が行われ、フェスの魅力が様々な形で紹介されました。

旧江戸川乱歩邸のリニューアルオープン

立教大学の敷地内に位置する旧江戸川乱歩邸は、立教大学が管理しています。この邸宅は、作家の人生や作品に触れるための貴重な場所です。発表会には、立教大学の西原廉太総長や江戸川乱歩記念大衆文化研究センターの金子明雄センター長が出席し、ミステリーの楽しさを語りました。また、乱歩の令孫・平井憲太郎氏も登壇し、家族の思い出を交えながら乱歩の魅力を語りました。

高際みゆき豊島区長は「乱歩先生のファンであり、こうした取り組みを通じて池袋をミステリーで盛り上げていきたい」と熱い思いを述べました。

朗読劇『幽霊』の特別上演

リニューアルオープンを祝して、邸宅の応接間で朗読劇『幽霊』が特別に上演されました。人気声優の吉野裕行さんが登場し、様々なキャラクターを一人で演じ分ける迫真のパフォーマンスで観客を魅了しました。この朗読劇の映像は、立教大学の公式YouTubeチャンネルで期間限定公開される予定です。

展示室で乱歩の人生を探る

2025年5月19日から一般公開される旧江戸川乱歩邸では、「作家・乱歩と人間・太郎の二つの人生に出会う場」と題した展示が行われます。乱歩自筆の年譜や、未発表の貴重資料が展示される予定です。詳細は立教大学の公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

としま乱歩フェスのコンテンツ

本イベントでは、さまざまなコンテンツが用意されています。特に注目のイベントとして、東武百貨店池袋本店で開催される『真相解明展』があります。この展覧会では、著名な未解決事件の捜査資料や、人気マンガ『金田一少年の事件簿』に関連するマーダーミステリーが展示され、参加者はグッズを通じて事件解決に挑むことができます。

5月24日には、TVアニメ『彼女、お借りします』と連動した「ときめきミステリー」の無料体験会が開催され、ミステリーグッズを使った新たな体験が提供されます。

さらに、『黒蜥蜴』の朗読劇を鑑賞した後に推理体験ができるイベントも用意されています。幅広い年代層が楽しめることを意識したこのアトラクションでは、大人も子供もミステリーの世界に没入することができます。

回遊型アトラクションとミステリーウォーク

池袋周辺では、都市伝説に基づいた回遊型アトラクションも行われており、特に参加者は失踪した先輩記者の足取りを追うミステリーウォークに挑戦します。このアクティビティは、音声ガイドを通じて行うもので、参加無料という手軽さも魅力です。さらに、レトロなスポットを巡るカセットプレーヤーを使ったアトラクションも用意され、ノスタルジーを感じながら物語に没入できます。

このように、『としま乱歩フェス』はミステリーと乱歩愛にあふれた内容が詰まったイベントです。ぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。