横浜・三溪園での中秋の名月「観月会」音楽と舞踊を楽しむ秋夜のひととき

中秋の名月と共に楽しむ「観月会」

横浜市中区にある国指定名勝の三溪園では、2025年10月3日から7日までの期間、「観月会」が開催されます。このイベントは中秋の名月を祝うもので、音楽や舞踊を楽しみながら、ライトアップされた古建築を眺めつつの庭園散策が行えます。特に日没後は、21時まで散策が可能で、最後の入園は20:30までとされています。

観月会では、毎晩異なる演目が用意されており、舞台となるのは「臨春閣」。この美しい建物を背景に、箏や尺八のアンサンブルや日本舞踊、さらには雅楽やサックスとピアノのコラボレーションも楽しめます。特に、日本舞踊は、2018年以来となる七々扇流の出演があり、幕末に横浜で発祥した流派としても注目の演目となることでしょう。

観月会のプログラム

各日ごとに異なるプログラムがあり、演奏は以下のスケジュールで行われます。

- 10月3日(金) : 箏・尺八アンサンブル 18:00～20:00

演奏者 : 宮田耕八朗、渡辺泰子、児玉寛子
曲目 : よろこびのうた、夏の祭り、花さき山他

- 10月4日(土) : 雅楽 18:00～20:00

演舞 : 横浜雅楽会
曲目 : 黄鐘調音取、越天楽、西王楽破他

- 10月5日(日) : 日本舞踊 18:00～19:45

演舞 : 七々扇流
曲目 : 清元、長唄、大和楽他

- 10月6日(月) : サックスとピアノ 18:00、18:40、19:20（各回30分）

演奏 : シャンティドラゴン
曲目 : ムーンリバー、うさぎ、賜物他

- 10月7日(火) : 薩摩琵琶 18:15～20:00

演奏 : 薩摩琵琶錦心流中谷派襄水会
曲目 : 夕顔、茨木、戸隠山の鬼退治他

特別企画: 月夜のお食事会

観月会と合わせて、特別なお食事会も開催されることが決定しました。真砂茶寮による懐石料理を楽しむことができるこのイベントは、通常非公開の「鶴翔閣」にて行われます。申込期限は9月21日まで。

- 日時 : 2025年10月5日(日) 16:00〜17:45
- 定員 : 50名（先着順）
- 料金 : 一般販売 15,000円（入園料別途）
- 申し込み方法 : Peatixなどで受付

三溪園の魅力

三溪園は、実業家の原三溪によって創設され、1906年に一般に公開されました。約17.5ヘクタールの広さを誇り、歴史的な建造物が多く配置されているため、四季折々の景色が楽しめます。持ち込まれた古建築を背景に、自然と調和した美しい庭園で、訪れる人々はその素晴らしさを味わうことができます。

入園料は大人900円、小中学生200円で、横浜市内の65歳以上の方は700円の特別料金が適用されます。開園時間は9時から17時ですが、観月会の開催日には21時まで開いており、特別な夜の体験が待っています。