山田和樹の音楽
2025-11-14 13:59:15

山田和樹指揮の日本フィル、ラヴェルと武満で描く色彩と祈りの世界

日本フィル定期演奏会の魅力



山田和樹指揮による日本フィルハーモニー交響楽団の第776回東京定期演奏会が、2025年11月28日と29日にサントリーホールで行われます。特に28日は残席わずかという人気ぶりで、29日はすでに完売しています。山田和樹はこの10年間、日本フィルの正指揮者として活躍しており、そのスケジュールは多忙を極めるものの、毎年1回は同楽団に戻るという約束を守り続けています。

プログラムの独自性



今回のプログラムは、彼がベルリン・フィルでも披露した邦人及びフレンチ音楽に焦点を当てています。演奏会は、ドビュッシーのバレエ音楽《遊戯》からスタートし、続いて武満徹の「マイ・ウェイ・オヴ・ライフ」が演奏されます。この作品は、英訳された田村隆一の詩を用いており、武満特有の柔らかく明澄な響きが特徴です。

後半には誰もが知る名曲、ラヴェルの《ボレロ》が続きます。作品は、繰り返される旋律の美しさに加え、深いテーマ性が秘められています。最後を飾るのは、プーランクの《スターバト・マーテル》。シリアスで神秘的な和声の美しさは、多くの聴衆を魅了することでしょう。

山田和樹の音楽への思い



山田和樹は、音楽に対する自身の独自のビジョンを持っています。彼は音楽は一人で作り出すものではなく、オーケストラ全体の力が結集された結果であると語っています。「日本フィルの音楽には、特有の“日本フィル魂”がある」と称賛し、その独自の響きと集中力が生み出す「空中浮遊感」が、他のオーケストラにない魅力だと述べました。

音楽のアプローチに関して、彼は「唯物論的になりたくない」とし、エーテル的な要素、つまり感情やスピリチュアルな側面を重視しています。プログラムに選ばれた作品にはすべて、深い思索が込められており、生と死をテーマにした深遠なメッセージを届けることを願っています。

演奏会の詳細



11月28日(金)には19時から開演、29日(土)は14時からの実施となっています。両日ともにマエストロによるプレトークも行われます。指揮には山田和樹、バリトンに加耒徹、ソプラノに熊木夕茉、合唱に東京音楽大学が参加します。

チケットは、S席が10,000円、A席が9,000円、B席が7,500円、C席が6,000円など、幅広く用意されています。特にYs席は25歳以下のお客様向けの割引料金となっています。

演奏会の魅力はもちろんですが、ライブ及びアーカイブ配信も予定されており、興味を持たれた方はぜひ視聴をご検討ください。この特別な音楽の旅に、あなたもぜひご参加ください。


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