高校生によるごみ拾い競技『スポGOMI甲子園2025 山梨県大会』の成功

山梨県での『スポGOMI甲子園2025』の開催

2025年11月15日、山梨県笛吹市の笛吹川河川敷にて、全国的に注目を集める『スポGOMI甲子園2025 山梨県大会』が行われました。この大会には、大学や専門学校に通う15～18歳の高校生たちが3人1組の22チームを結成し、66名が参加しました。彼らの目標は、決められた時間内に指定されたエリアでいかに効率よくごみを拾うかを競うことです。

ごみ問題への意識を高めるきっかけ

ごみ拾いを通じて海洋ごみ問題の深刻さを学ぶことを目的とする『スポGOMI甲子園』は、世界的に問題視される海洋ごみの約80%が陸から流出していることに由来して開催されています。この大会は、生活者一人ひとりに環境保護の重要性を感じてもらうためのきっかけを提供しています。なお、11月30日には全国大会が予定されており、各県予選を勝ち進んだチームが「高校生スポーツごみ拾い日本一」を決定します。

山梨県大会の詳細

・日時：2025年11月15日（土）9時30分〜12時30分
・場所：笛吹川河川敷（山梨県笛吹市石和町市部777）
・参加チーム数：22チーム＝66人
・主催：一般財団法人日本財団スポGOMI連盟
・運営：一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなし
・共催：日本財団
・協力団体：笛吹市

大会は秋晴れの中、スタートしました。参加者たちは懸命にごみを拾い、我先にと本部に戻り、ごみ袋の数を増やす様子が見られました。大会終了後、彼らが集めたごみの総量は驚きの74.85kgに達しました。

優勝した「一宮紅さそり隊」

大会の結果、甲府東、都留、笛吹の3校が合同で結成された「一宮紅さそり隊」が見事優勝。彼らは合計8.82kg、1,173ポイントを獲得し、準優勝チームに44.5ポイント差で勝利を収めました。これに対して準優勝の「ごみ拾い隊」（甲府東）のチームも、素晴らしい成績を残しました。

優勝チームのメンバーは「家から近い場所で行われた大会とはいえ、ごみの多さには驚きました。ごみを拾うことが地域貢献につながると感じてやりがいがありました。全国大会でも頑張りたいです。」とコメントしました。

環境意識の高まりと期待

参加した高校生たちは「普段通学で通る場所なのに、思った以上にごみが落ちていることを実感しました。清掃活動を通じて、環境に対する意識が高まったと思います。」と語り、自己の体験を前向きに受け止めていました。

ごみ拾いは、単なる清掃活動ではなく、地域環境の改善に寄与する重要な行動です。『スポGOMI甲子園』は、楽しみながら社会貢献に取り組むことができる素晴らしい機会を提供しており、今後もその活動に期待が寄せられています。

各団体の取り組み

一般財団法人日本財団スポGOMI連盟は、シンプルに「ごみを拾うことをスポーツ」と捉え、多くの人にその魅力を伝えようと努めています。また、一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなしは、地元の人々に海洋環境保護の重要性を教育し、実践する活動を展開しています。

この大会は、今後も地域の環境問題について考えるきっかけとなることを願っています。