スポGOMI甲子園2025広島県大会が盛況のうちに開催
2025年7月28日、広島県の袋町公園で行われた『スポGOMI甲子園2025広島県大会』。これは、青少年が環境保護に関心を持つことを目的としたイベントであり、参加者は3人1組のチームで構成され、60分間の制限時間内に指定されたエリアでゴミを拾い、その量と質で競い合いました。この日は、24チーム、合計70人の高校生たちが参加しました。
環境意識を高めるイベント
日本財団スポGOMI連盟が主催するこの大会は、海洋ごみ問題の解決に向けての意識改革を促すことを目指しています。海洋ごみの約80%は陸から流れており、個々の行動が重要とされる中、参加した高校生たちは自らの手で街をきれいにするという経験を通して、環境問題への理解を深めました。
イベント当日は、参加者たちが街のあちこちに潜むゴミを精力的に拾い上げ、最終的には合計44.25kgのゴミが集まりました。この活動を通じて、若者たちは地域の愛着や責任感を育むことができたのです。
優勝した拾王無塵の活躍
この大会で栄えある優勝を果たしたのは、広島大学付属高校の「拾王無塵」チームです。彼らは、拾ったごみの総量が12.09kg、獲得ポイントが1062.0ポイントという成績を収め、準優勝のチームに大差をつけての勝利となりました。3年連続出場の彼らは、先輩たちからのアドバイスを活かし、効率良く段取りを組んで行動しました。「質より量」を意識し、大きなゴミを狙って拾う戦略で見事に勝利を収めたのです。
「駐車場や建物の隙間に多くのゴミがあることを覚えていたので、そのポイントを狙いました。ごみを一つでも減らして、広島をもっときれいにしたいです」と優勝したチームのリーダーは語ります。彼らの努力が実り、さらには12月に東京で行われる全国大会での活躍も期待されます。
参加者の意識変化
参加者の中には、自身の住む街のごみの多さに驚いた声も聞かれました。「普段よく訪れる場所だけれど、こんなにごみがあるなんて驚いた。観光客が来たときに誇れるような美しい街にしたい」との感想が寄せられ、地域への愛着が育まれる場面も見られました。
オリジナルアイテム賞の受賞
さらに、創造性が求められるオリジナルアイテム賞には「Yah! You Are CLEAN Hero!」という作品が選ばれました。これは、使い古しのワイシャツをリュックとして再利用し、街のごみを集める仕組みが特徴です。広島名産の瀬戸内レモンをモチーフにしたデザインが施され、誰でも作れる工夫が評価されたこの作品。メンバーが2日間かけて制作したことで、熱い思いが込められています。
最後に
スポGOMI甲子園は、環境問題に向き合う教育の場であり、参加者それぞれが新たな気づきを得て帰ることができました。この素晴らしい活動を通して、少しずつではありますが、私たちの生活におけるごみ問題への理解が深まり、未来のための行動につながっていくことを期待しています。