神奈川のスタンダード運輸、フォロフライ商用EVの増車で配送業界に革命をもたらす

近年、環境問題がますます注目を集める中、商用運輸業界における脱炭素化の流れが加速しています。そんな潮流の中、神奈川県を拠点にするスタンダード運輸は、EV（電気自動車）メーカーのフォロフライと連携し、住宅資材配送に特化した1トン級のEVトラックを導入し、大きな変革を遂げています。

フォロフライのEVトラック、F1TRUCKとは

フォロフライ株式会社は、ラストワンマイル配送に最適な商用1トンクラスEVトラックの開発に力を入れており、2022年にはそのセカンドモデルである平ボディタイプのF1TRUCKを発表しました。このトラックは、荷台の汎用性が高く、さまざまな配送ニーズに対応可能です。

2023年5月、スタンダード運輸は日本での初納車を果たし、その実績は早々に評価され、1年も経たないうちに複数台の追加導入が決定しました。これにより、住宅機器や資材の配送をさらに効率化し、環境への配慮も進めることが期待されているのです。

持続可能な社会を目指すスタンダード運輸の取り組み

スタンダード運輸は、1964年の設立以来、約60年にわたり「安全・確実なサービス」を提供するために努力を重ねています。特に1972年にタカラスタンダードとの専属契約を締結したことを契機に、住宅資材だけでなく、雑貨類や飲料、食品など、多岐にわたる配送サービスを展開してきました。

さらに、2003年には「安全性優良事業所」としてGマークを取得し、2015年にはリサイクル事業部を立ち上げ、産業廃棄物の収集・運搬にも力を注いでいます。今回のF1TRUCKの増車は、女性や次世代の若者が普通AT免許で運転できることから、より多くの人々が脱炭素社会の実現に貢献できる一歩となります。

フォロフライの未来へのビジョン

フォロフライでは、今後も持続可能な社会の実現に向け、先進的な企業との協力を通じた物流ニーズへの対応を強化していきます。導入時のサポートやアフターサービスの充実に加え、エコノミーとエコロジーの両立を目指した車両・サービスの開発に取り組んでいく意向を示しています。

F1シリーズの展開と進化

フォロフライのF1シリーズは、国内での商品開発に特化し、外部に生産を委託する「水平分業」スタイルを採用しています。このアプローチにより、従来の2倍の速度で1トン級のEVトラックを開発し、F1VとF1Tを市場に投入しました。F1VANは2022年9月に商用ナンバーを取得し、すでに関東圏にとどまらず全国各地に導入が進んでいます。

2023年には、安全機能や利便性を向上させた新車種も展開予定。また、同年7月には商用車の電動化を推進する補助金対象車両に認定されるなど、ますます期待が高まっています。