アニメ映画『Another World』
2025-05-14 12:44:10

デジタルハリウッド大学大学院発のアニメ映画『Another World』がアヌシー映画祭へ出品決定

デジタルハリウッド大学大学院の新作アニメ映画『Another World(世外)』



デジタルハリウッド大学大学院のプロジェクトから生まれたアニメーション映画『Another World(世外)』が、アヌシー国際アニメーション映画祭2025の正式出品作品に選ばれました。この映画は、株式会社による専門職大学院の特色を活かし、独自の視点から制作された作品です。本映画は、西條奈加の小説『千年鬼』を原作にしており、過去と未来の交差点にある幻想的な世界“世外”で繰り広げられる物語を描いています。

プロジェクトの背景



本プロジェクトは、デジタルハリウッド大学大学院の教授である吉村毅氏が提唱した「日本IPグローバルチャレンジ・プログラム」の一環であり、日本の文学作品を国際市場で展開することを目指しています。このプログラムでは、埋もれた日本のコンテンツを見出し、それを海外のエンターテインメント作品として具現化することを目的としています。特に、『千年鬼』は、徳間書店が協力する中で、選定された高ポテンシャルなコンテンツであると言えるでしょう。

映画『Another World(世外)』の特徴



『Another World(世外)』は、制作に香港のアニメーションスタジオPOINT FIVE CREATIONS LIMITEDが参加し、国際共同制作として仕上げられています。本作品は現実世界では味わえない幻想的な体験を視聴者に提供することを願って作られました。監督のトミー・カイ・チュン・ン氏が手がけ、彼は過去に多くの映画作品で高い評価を得ており、この映画でも彼の才能が存分に発揮されていることでしょう。プロデューサーのポリー・ユン氏も、多様なジャンルのプロジェクトで実績を積んできており、彼女の経験が作品に豊かさを与えています。

物語の舞台とあらすじ



物語は、死後の世界における“世外”という幻想的な舞台で展開されます。死者の魂が輪廻転生を待つ間、精霊のグドがユリという少女を導く過程で、彼が人間の感情を理解する様子が描かれます。ユリの内に秘めた怒りが暴走するのを防ぐため、グドは懸命に彼女を助けようとします。しかし、その任務は困難を伴い、彼自身の成長を促す重要な経験へと繋がっていきます。こうした物語は、原作の幻想文学を踏まえつつ、現代のアニメーション技術を駆使して表現されています。

国際映画祭での発表



アヌシー国際アニメーション映画祭は、6月にフランスで開催される世界的に名高い映画祭であり、長編短編、学生作品など多岐にわたる優れたアニメーションが集まります。『Another World(世外)』がこの映画祭に出品されることは、デジタルハリウッド大学院の取り組みが国際的な評価を受ける大きな一歩となります。そして、映画祭が終わった後には、世界各国への配給も予定されているため、今後の展望にも期待が寄せられています。

監督とプロデューサーのプロフィール



アニメ映画の監督トミー・カイ・チュン・ン氏は、香港城市大学のクリエイティブメディアスクール出身であり、数々の賞を受賞しています。彼は、幅広い視野を持つアニメーション制作者であり、国内外の著名なブランドとのコラボレーションも行っています。

プロデューサーのポリー・ユン氏も、バース大学において映画研究の修士課程を修了し、さまざまなジャンルのプロジェクトに参加。特にアニメーションにおいては、多様な視点から作品を形にしてきました。

まとめ



デジタルハリウッド大学大学院が手がけるアニメ映画『Another World(世外)』の正式出品決定は、その意義深い成果です。国際市場での成功をめざすこの作品は、今後のアニメーション業界の新たな潮流を生み出すことでしょう。観客がどのようにこの映画を受け止めるか、非常に楽しみです。


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