劇場セミナーVol.02
2026-06-09 12:24:19

劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.02で探る舞台の魅力と未来

幕が上がる、その前に - Vol.02 開催レポート



2026年4月10日、東京都港区のP.O.南青山ホールで劇場セミナーシリーズ『幕が上がる、その前に』Vol.02が開催されました。主宰のシアターワークショップがこれまでに培った劇場の知識と経験をもとに、舞台芸術の多様な視点から劇場の存在意義を探るトークイベントです。今号では、演出家の小池修一郎氏をゲストに迎え、ホストの中井美穂氏と戸部和久氏とともに、「劇場が作品を育て、作品が劇場を育てる」をテーマに議論を深めました。

ゲストとホストの紹介


講演が始まると、小池修一郎氏は自身の経歴を「研50」というタカラジェンヌの呼称から紹介し、一瞬で会場を和ませました。ホスト役の戸部和久氏は、幼少期から宝塚に親しんできた思いを語り、観客の視点を大切にする中井美穂氏がセミナーを進行しました。

議論の内容


セミナーは、会場のファンや関係者が詰めかける中、小池氏の舞台の演出や舞台空間についての話題からスタートしました。特に、日本の宝塚劇場と歌舞伎のものに触れ、その共通点を探ることで、劇場における「魅せる」技術に話が広がりました。昔の劇場に残された技術や、舞台装置の進化まで幅広く議論され、来場者はその知識の深さに魅了されました。

例えば、歌舞伎の廻り舞台や特殊効果によって、舞台演出がどのように進化しているのかを具体的に説明しながら、現代の公演で採用される舞台装置の変化についても触れました。特に印象的だったのは、「転換が間に合わないからと何か足すと作品は痩せる」という見解です。この視点は、作品の質を保持するためにどれほど重要であるかを再認識させてくれました。

また、具体的な舞台の構成についても触れ、特に『エリザベート』のシーンのように、巧妙な設計によって観客に錯覚を与える技術を紹介しました。そうした工夫は、すべての舞台で共通する必然性が根底にあることが明らかになりました。

終わりに


セミナーの終盤では、戸部氏が小池氏の作品をもし歌舞伎で上演したらというアイデアを提案すると、小池氏も「和ものにしてやれたなら」と楽しそうに返答しました。この言葉が象徴するように、劇場という場の多様性と可能性について、来場者たちはそれぞれの想像を膨らましました。

次回のVol.03は2026年7月30日予定。詳細はシアターワークショップの公式HPでご確認ください。このセミナーシリーズは、未来の劇場を創造する新たな視点を提供しています。舞台芸術の愛好者や創造者たちにとって、貴重な学びの場となることでしょう。


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