JAPANサッカーカレッジが一般社団法人日本ろう者サッカー協会と提携
2023年9月26日、全国唯一のサッカー専門学校であるJAPANサッカーカレッジが、一般社団法人日本ろう者サッカー協会と「テクニカルパートナー協定」を締結した。この協定により、同校の学生たちが今後デフサッカー日本代表に対してテクニカルサポートを行うこととなる。
デフサッカー日本代表の活動
デフサッカーは聴覚に障がいのある選手11名で構成されるチームによって行われるサッカー競技であり、選手たちは補聴器を外してプレーするため、コミュニケーションは主にアイコンタクトや手話を使って行われる。このユニークなスタイルは「音のないサッカー」という愛称で親しまれている。
デフサッカー日本代表は、2025年11月15日から26日にかけて福島県のJヴィレッジで行われる『東京2025デフリンピック』に出場する。この大会は日本で初めて開催されるデフリンピックであり、1924年にパリで第1回が開催されてから100周年の記念すべき年でもある。約6,000人が世界70〜80か国から参加し、サッカーだけでなく21競技が行われる。
JAPANサッカーカレッジの役割
JAPANサッカーカレッジに在籍するサッカーコーチ研究科の学生たちは、具体的な役割として試合の映像撮影、分析、編集などのテクニカルサポートを担うことになる。彼らはデフリンピックの間、デフサッカー日本代表チームに帯同し、支援を行う予定だ。この取り組みは、学生たちにとって貴重な経験となり、技術を学ぶ良い機会となるだろう。
さらに、同カレッジは年齢、性別、障がいの有無に関わらずサッカーの魅力を広めることに努めている。持続可能な開発目標であるSDGsの理念にも基づき、「すべての人に健康と福祉を」という目標を達成するための活動にも力を注いでいる。
NSGグループについて
JAPANサッカーカレッジは、NSGグループの一環として運営されており、教育事業や福祉事業を中心に幅広い事業を展開している。地域の活性化を目指し、様々な取り組みを行っていることでも知られている。同グループは、全国のサッカー業界に多くの人材を輩出しており、現在も多くの卒業生がJリーグで活躍している。
このように、JAPANサッカーカレッジと日本ろう者サッカー協会の提携は、デフサッカー日本代表の成長をサポートするだけでなく、将来のサッカープレイヤーを育成するための重要な一歩である。これからの活動に大いに期待したい。