女子スポーツの悩み
2025-12-02 15:18:23

女子高校生のスポーツ離れを解明する意識調査の結果とその背景

女子高校生のスポーツ離れを解明する意識調査



10代の女子がなぜスポーツをやめてしまうのか、その深層に迫るために、SOMPOホールディングスは意識調査を実施しました。調査は全国の女子高校生やその保護者、スポーツ指導者を対象に行われ、女子スポーツが抱える特有の課題が明らかになりました。

調査実施の背景



SOMPOグループは公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」と提携し、共創アクション・プログラム「OUR STORIES」の一環として本調査を実施。テーマは、「10代で女子がスポーツをやめてしまう問題」で、女性アスリートの持続可能な環境づくりを目指しています。

調査結果のポイント



1. 女子高校生の7割以上が「やめたい」と感じた経験


調査によると、女子高校生の74.1%がスポーツを「やめたい」と思った経験を持つことがわかりました。中でも、心身両面での悩みを抱える女子学生は多く、生理や体調不良に対する不寛容さが一因とされています。

2. 白ユニフォームの悩み


女子高校生の48.7%が白ユニフォームに関連して困った経験があり、その半数以上が下着の透けることを気にしていました。白ユニフォームは、体型の露出や見た目に対する不安から、競技の継続が難しくなる要因とされています。

3. 更衣室の環境に関する不満


女子高校生の47.5%が更衣室不足を経験し、トイレでの着替えを余儀なくされたと回答。これにより、多くの女子は競技を続けることに不安を覚えています。しかし、相談しなかった理由の多くは「そういうものだと思っていた」というものでした。

4. 改善の兆しと残課題


女性特有の悩みに対して、運営側での配慮が進んでおり、女子高校生の57.9%が「十分な配慮がされている」と回答。しかし、環境やユニフォームに対する不満は依然として高止まりしています。

有識者からのコメント


この問題に対して、一般社団法人SDGs in Sports代表の井本直歩子さんは、スポーツ界の発展には女子のエンパワーメントが不可欠だと述べています。そして、スポーツの現場で女子が直面する課題を解決するには、社会全体で考え、行動することが必要だと訴えています。また、順天堂大学の三倉茜助教も、環境改善への意識は高まっているものの、依然として構造的な問題が残る点について警鐘を鳴らしました。

今後の展望


本調査を通じて、女子スポーツにおける女性特有の悩みは根深く、継続的なスポーツ活動の妨げになっていることが確認されました。今後は、教育機関や行政、スポーツ団体と連携し、女子アスリートが安心してスポーツを続けられる環境を整えるための取り組みを強化していく必要があります。女子のエンパワーメントが進むことで、未来のスポーツ界がより多様で豊かなものになることを期待したいと思います。


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