インドローズウッドの保全
2025-11-20 12:05:02

ヤマハとOverseas Tradersが共同でインドローズウッドの森林保全を推進

ヤマハとOverseas Tradersが協力しインドローズウッドの持続可能な保全を実現



音楽と環境の未来を見据えた取り組みが始まりました。ヤマハ株式会社は、インドの製材業者『Overseas Traders』との提携を発表。インドローズウッドの持続可能な森林保全・管理を目指すこの協定は、2025年11月に結ばれました。両社は、森林から製品に至る木材利用に関するサプライチェーンを共同で構築し、持続的なインドローズウッドの利活用を進めることを目的としています。

インドローズウッドの重要性と課題



アコースティックギターやエレキギターに欠かせない素材であるインドローズウッド。特にギターの側板や裏板に使用されるこの木材は、インド南部の重要な資源の一つです。しかし、近年はその減少傾向や品質の低下が懸念されています。ヤマハでは、持続可能な楽器製造のために『おとの森』というプロジェクトを立ち上げ、地域社会と連携した循環型の森林づくりを推進しています。

パートナーシップの背景



ヤマハは、2022年からインド南部カルナータカ州でインドローズウッドの生育状況やサプライチェーンの調査を始めました。森林内での天然更新が行われていない現在、持続的な資源保全が求められています。そこで、Overseas Tradersと協力し、研究活動の本格的なスタートを切ることを決定。今後3年間で現地の研究機関や政府機関と連携し、植林試験や材料利用効率の検証を進める予定です。

Overseas Tradersの役割



Overseas Tradersは、インド南部カルナータカ州フブリ市を拠点にインドローズウッドの伐採や加工、販売を行っている企業で、世界中のギターメーカーへの供給実績があります。Managing PartnerのAnkit Yogi氏は、ヤマハとのパートナーシップが持続可能な木材利用の実現に向けた重要なステップであり、森林の持続可能性が未来の楽器づくりを支える鍵であると述べています。

おとの森活動の意義



ヤマハのおとの森プロジェクト責任者の仲井一志氏は、インドローズウッドの持続的な保全に向けたこの取り組みの重要性を強調しています。木材を利用する立場として、サプライチェーンを構成する企業同士が協力することで、インドローズウッドが持続可能な資源であることを確立していくと語りました。このプロジェクトでは、科学的エビデンスを集め、サステナブルな森林エコシステムを構築することを目指しています。

まとめ



『おとの森活動』は、100年先の未来に良質な木材が使われる環境を作るための持続的な取り組みです。ヤマハとOverseas Tradersの協力によって、インドローズウッドの保全が実現されれば、次世代の音楽シーンにも貢献することができるでしょう。このような地球環境に配慮したプロジェクトが進むことで、楽器の音色が未来へと受け継がれ、森林の大切さが広まることを期待しています。


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