新たな応援スタイル「サインエール」
デフアスリートを応援する新しい試みとして、TBWA HAKUHODOが開発した「サインエール」。これは、聴覚に頼らずにアスリートを支えるために設計された応援スタイルで、2025年に東京で開催されるデフリンピックに向けて進化を遂げています。
デフリンピックは世界中のろう者スポーツ選手が集まり、その能力と情熱を競う一大イベントです。しかし、これまで観客の声援が通じにくいという課題がありました。そこで、「サインエール」では手話を基盤とした視覚的な応援方法を導入。これにより、全ての人々がアスリートに伝えたい想いを、音のない世界で表現することが可能になりました。
「サインエール」の特徴
「サインエール」は、「行け!大丈夫、勝てる!」に加え、「(日本)メダルをつかみ取れ!」などのフレーズからなる3種類の基本的なサインを用います。この応援方法は、TBWA HAKUHODOのチームと、実際のデフアスリートたちの協力によって開発されました。手話言語を基にしたこの新しいスタイルは、デフスポーツの現場での応援の幅を広げ、選手たちに力強いサポートを提供します。
特に注目すべきは、手話を用いた応援の実践を映した「サインエール」関連の映像です。新スタイルの応援を実際に見ることで、その効果を視覚的に理解することができます。これにより、観客も選手も同じ空間で一体となり、共感しながら盛り上がることができます。
競技会場での実施計画
「サインエール」は、7つの会場で行われる6競技において実施されます。具体的には、陸上、バドミントン、水泳、卓球、テコンドー、バレーボールなど、多彩な種目での応援が含まれています。この応援によって、選手たちが持つ力を引き出し、彼らのパフォーマンスをさらに高めることが期待されます。
「サインエール」が目指すのは、視覚的な要素を通じてデフアスリートにエールを送ることだけではありません。これは、聴覚に関係なく応援が可能な環境を提供することで、観客と選手に新たなコミュニケーションの場を創出するものでもあります。
TBWA HAKUHODOの使命
この取り組みは、TBWA HAKUHODOが掲げる「DISRUPTION®」という哲学の一環です。既成概念を壊し、新しい価値を生み出すことで、ビジネスやブランドが進化することを目指しています。デフリンピック100周年という節目を迎え、東京から世界へ広がる新しい応援スタイルが、今後どのように進化していくのか非常に楽しみです。具体的な応援の様子や詳細なスケジュールについては、東京都の特設サイト「TOKYO FORWARD 2025」を参照してください。
この「サインエール」に参加したい方や興味のある方は、ぜひ応援団の活動に注目してください。これによって、デフアスリートの舞台に新たな応援の風が吹き込まれることでしょう。