2025年日本自動車商品魅力度調査の結果を深掘り
2025年の日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果が発表されました。この調査はJ.D. パワー ジャパンによって年に1回、新車購入後2ヶ月から13ヶ月経過したユーザーを対象に行われます。今回はその結果に基づき、各ブランドやモデルの魅力度を詳しく見ていきます。
総評:前年から動かず
全体の調査結果では、商品魅力度の平均スコアは668ポイント。今年は前年を維持しており、ブランド間には明確な格差が見られました。特に、スバルがマスマーケットブランドの中で最も高い687ポイントを獲得しました。この評価は、ユーザー満足度の一部を反映する重要な指標と言えるでしょう。
モデル別の評価
評価が高かったモデルは数多く、トヨタのハリアーやレクサスのRXがミッドサイズSUVとラージSUVでトップ評価を得ました。これらのモデルは品質面でも高評価を受けており、さらに2025年日本自動車初期品質調査(IQS)でも良好な結果を残しています。
外観の評価が下降
興味深いのは「外観」評価が前年と比べ7ポイントの減少を見せたこと。外観は741ポイントで最も高い評価を得たものの、減少傾向にある点は気になるところです。その後はドライビングフィールが669ポイントで続いていますが、外観の重要性が再認識される結果となりました。
PHEVの台頭
一方で、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などの電動化車両の比率が50%を超え、全体の54%に達しました。特にPHEVは753ポイントの評価を得ており、前年よりも23ポイント上昇しました。この数値は、ガソリン車およびディーゼル車(ICE)の651ポイントを大きく上回っています。特に「燃費/航続距離」や「パワートレイン」においてPHEVはICEよりも高評価を得ており、今後の市場における期待の高まりを示しています。
ユーザー推奨意向の高さ
PHEVに対する推奨意向も非常に高く、友人や家族にすすめる意向が22%に達するなど、ICEを10ポイント上回る結果となりました。この動向が自動車業界に与える影響は計り知れません。
ブランドランキング
J.D. パワーの調査結果によると、マスマーケットブランドではスバルが1位、ラグジュアリーブランドは今年の基準を満たさずランキング対象外となりました。各セグメントアワードでは、スズキやトヨタ、ホンダなどが光り輝く結果を残しています。
- - 軽セダン: スズキ ラパン
- - 軽ハイトワゴン: スズキ ハスラー
- - ミッドサイズSUV: トヨタ ハリアー
この調査は、車を選ぶ際の参考になる貴重なデータです。現代の車選びにおいて、ユーザーの反応がどのように変わっているのかを知る良い機会となるでしょう。
まとめ
2025年の自動車商品魅力度調査は、企業や消費者への洞察を与えてくれます。各ブランドが得た評価は、その魅力を数字で示すものであり、今後の車選びに影響を与える重要な情報源となるでしょう。自動車業界の未来がどのように変化していくのか、引き続き注目していきたいです。