ジェイテクトがラインナップに追加したTBIPシリーズの魅力とは
株式会社ジェイテクトが、自動車部品や工作機械事業で培った技術力をもとに、FA制御機器用の耐環境リモートI/Oユニット「TBIPシリーズ」を発表しました。これにより、製造現場における省配線化が実現され、スムーズな作業環境が提供されます。
TBIPシリーズの特長
TBIPシリーズの最大の特徴は、防水性と防塵性を兼ね備えた設計です。このユニットは、工場内で水や汚れがかかるような厳しい環境でも使用できるため、レイアウトの自由度が大きく向上します。さらに、EtherNet/IP通信を採用することで、従来の端子箱を必要とせず、設備内に直接設置可能なのです。この革新により、設置工数の削減やスペースの有効活用が図れます。
安全性と効率の両立
TBIPシリーズは、安全用I/Oと一般用I/Oを同時に取り扱えることもポイントです。多様なセンサーやボタンが存在する設備では、通常、安全用と一般用の配線を分ける必要がありました。しかし、TBIPシリーズでは、PLCとのCIP Safety over EtherNet/IP通信を通じて、混在した運用が可能になります。これにより、安全性を保ちながら、省配線が実現されます。IEC 61508 SIL3の安全認証も取得しており、信頼性の高い技術として期待されています。
2030年のビジョンと持続可能性
ジェイテクトは、「技術をつなぎ、地球と働くすべての人を笑顔にする」というミッションを掲げ、2030年には「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」となることを目指しています。TBIPシリーズはその変革の一環であり、持続可能な産業構造を築くための基盤を提供するものです。事業活動を通じてカーボンニュートラルを目指し、さまざまな製品サービスを開発していく予定です。
IIFES 2025での初出展
TBIPシリーズは、今後IIFES 2025に初出展される予定です。この展示会は、業界関係者が集まる重要な場であり、製造業界における革新技術が一堂に会します。ジェイテクトのTBIPシリーズも、多くの関心を集めることが期待されています。
今後の展望
TBIPシリーズを通じて、ジェイテクトはこれまでの技術をつなぎ合わせ、革新的な製品サービスを生み出していきます。モノづくりに貢献するために、新たなソリューションを提案し続け、未来の製造現場の発展を支えます。
SDGs達成へ向けての取り組み
ジェイテクトグループは、「2035年オールジェイテクトによるカーボンニュートラル達成」を目指し、持続可能な技術革新にも取り組んでいます。TBIPシリーズは、その一環として、産業と技術革新の基盤を築くことに寄与することが期待されています。具体的な取り組みとして、TOYOPUC-NanoシリーズやスキルアップNAVIといった製品も展開しており、モノづくりにおけるさらなる価値向上を図っています。
このように、ジェイテクトのTBIPシリーズは、現代の製造業に求められる新たなスタンダードを築くことになるでしょう。今後の展開が楽しみです。