KiaがPV5カーゴでギネス世界記録を樹立
Kiaが誇る新しい小型商用EV、PV5カーゴが最近、ギネス世界記録に認定されました。この記録は、PV5カーゴが一充電での最大走行距離693.38kmを達成したことに基づいています。これは、小型商用EV(LCV)部門における新しい基準を設定するもので、Kiaの技術と革新性を代表する成果と言えます。
PV5カーゴの特長と背景
Kia PBVジャパン株式会社が春に日本国内で販売を開始するこのモデルは、KiaのPBV専用EVプラットフォーム「E-GMP.S」を基にしています。このプラットフォームは、お客様のニーズに応えるために設計されており、荷室の広さや低い床面高、さらには素晴らしい空間の活用性など、さまざまなビジネス環境に適した機能を備えています。
PV5カーゴには、71.2kWh、51.5kWh、43.3kWhの三つの異なるバッテリー容量モデルがあります。特に71.2kWhモデルが記録達成に使用され、一充電での走行距離528kmという性能を日本仕様でも実現しています。これにより、商用車としての現実的な運用が可能であることが示されました。
記録達成の詳細
今回のギネス記録が達成されたのは、2025年9月30日、ドイツのフランクフルト北部の公道で行われました。71.2kWhのバッテリーを搭載したPV5カーゴが、最大積載量665kgの状態で運転され、実際の配送業務を模した58.2kmのコースを走行しました。このプロセスは、GPS追跡と車内カメラによる記録で厳密に管理されています。
記録達成のドライバーを務めたのは商用車専門の記者ジョージ・バロウ氏とHyundai-Kia欧州技術センターのエンジニア、クリストファー・ニゲマイヤー氏です。ジョージ氏は「PV5カーゴが最大積載状態でも693kmを走行できたのは驚くべきことであり、この記録を破るのは今後難しいのではないか」とコメント。また、クリストファー氏も「PV5カーゴのPEシステムに精通しており、電費を意識した運転のもとでこの結果に達した」と述べています。
今後の展望
PV5カーゴのギネス記録達成は、KiaがEV市場での地位をさらに引き上げる好材料となります。Kiaは、PV5の多様なラインアップを展開する計画をしています。これには、車いす仕様車、キャブ付きシャシ、ピックアップトラック、冷凍バンなどが含まれています。これらの新モデルは、競争の激しいグローバルEV市場において、Kiaの存在感を一段と強めることでしょう。
つまり、PV5カーゴは単なる商用車の枠を超え、新しいモビリティソリューションとしての未来を示しています。Kiaの挑戦はこれからも続きます。