海洋ごみ削減への取り組みが実を結ぶ
2025年1月22日、北海道でユニークなプロジェクトが結実しました。「海の美サンガプロジェクト」において、プラスチックごみを回収しアップサイクルしたペットボトルキャップを用いて、世界に一つだけのミサンガが完成したのです。このプロジェクトは、一般社団法人北海道海洋文化フォーラムがリードを取り、地元のプラスチックリサイクル企業である株式会社エルコムと協力して実施されました。
プロジェクトの背景
「海の美サンガプロジェクト」は、海洋ごみ削減を目的に、世界中の人々に海の美しさを伝えるための活動です。特に日本財団の「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」にも参加し、海洋ごみ問題を解決するための新しい手法を模索しています。
完成セレモニーの様子
完成セレモニーは札幌の弘安ビル2階で行われました。このイベントでは、主催者や協力者の挨拶があり、ミサンガの贈呈式も行われました。登壇者には、北海道海洋文化フォーラムの伊勢伸哉代表理事、エルコムの相馬嵩央社長、コンサドーレの河合竜二C.R.Cらが名を連ね、各々がプロジェクトへの思いを語りました。特に、北海道コンサドーレ札幌は、このプロジェクトのメインサポーターとして、地域貢献の重要性を力強く訴えました。
プロジェクトの進行
このプロジェクトは複数の工程から成り立っています。最初に、COCONO SUSUKINOの助けを借りて、ペットボトル専用のごみ箱を設置し、多くの市民に利用してもらいました。皆が集めたペットボトルキャップは、次のステップで一斉清掃活動を通じて回収されました。この清掃活動では、コンサドーレチームのマスコットキャラクター「ドーレくん」も参加し、地域の清掃が行われました。
エルコムは、この回収したペットボトルキャップを材料にし、色分け、洗浄、粉砕といった工程を経て、最終的にミサンガのパーツを形成しました。手作業で丁寧に作られたミサンガは、サッカーを愛する人々にとって特別な意味を持ちます。
ミサンガのデザイン
完成したミサンガは、北海道コンサドーレ札幌のイメージカラーである赤と黒を使用した紐と、ペットボトルキャップから作られたプレートが特徴です。プレートはサッカーボールをイメージした円形デザインとなっており、「CHANGE FOR THE BLUE」と「CONSADOLE」のロゴが刻印されています。
未来へ向けたメッセージ
このプロジェクトはただの製品作りではなく、海洋ごみの問題に真剣に向き合い、人々にその重要性を訴えるための取り組みです。プロジェクトを手掛けた団体は、これからも「北の海を美しく保つ」という理念のもと、地域社会と連携しながら活動を続けていくとしています。人々が海に関心を持ち、これ以上海にごみを出さない社会へとつながることを願っています。
いかがでしたか?
北海道の海洋ごみ削減と地域貢献の新たな試み、そして個性的なミサンガの誕生について紹介しました。さらなる取り組みに期待したいですね。