音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」の上演決定
音楽座ミュージカルが2026年春、注目のオリジナルミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」を全国で上演することが決まりました。この話題作は、1991年に初演された福山庸治氏の同名コミックを原作としており、舞台芸術と音楽を巧みに融合させた作品です。今回は、音楽座ミュージカルとしては2008年以来、実に18年ぶりの上演となります。
衝撃的な女性モーツァルトの物語
「マドモアゼル・モーツァルト」は、18世紀末のヨーロッパを舞台に、女性として生まれたモーツァルト(本作ではエリーザと名付けられています)の生涯を描いたミュージカルです。当時の社会では女性が作曲家として名を馳せることは極めて困難でしたが、エリーザは人並み外れた才能を持っていました。父親の意向で「男性として生きる」道を選ばざるを得なかったエリーザは、自身の喜びや苦悩を胸に、当時の宮廷音楽界に新たな風を吹き込んでいきます。彼女の音楽はセンセーショナルな反響を呼ぶ一方で、内面的な葛藤も色濃く描かれています。
新たな可能性へのチャレンジ
本作は、過去に明日海りおさんが主演した東宝製作のライセンス上演を経ての新しい挑戦です。音楽座ミュージカルとしては久しぶりの上演であるため、制作陣は特に意気込みを持っています。今回は振付に「リトルプリンス」を手掛けたKAORIaliveさんを迎え、新たな演出が施されること見所の一つです。
さらに、2025年8月にはこの作品に向けたオーディションを兼ねた「レッスン&キャストオーディション パワーキャンプ」が開催される予定です。これは新しい才能との出会いが期待される場となるでしょう。参加費は無料ですが、交通費や宿泊は自己負担となります。参加資格は15歳以上で、全日程に参加可能な方です。応募期間は2025年5月6日から7月4日まで。詳細な情報は公式ウェブサイトをチェックしてみてください。
音楽座ミュージカルの魅力
音楽座ミュージカルは1987年の旗揚げ以来、一貫して「生きる」ことの本質を問い続けてきました。数々の作品が高い評価を受け、文化庁芸術祭賞や紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞などの名誉ある賞を受賞しています。その一つ一つの作品は、独自の精神性とオリジナリティに満ちています。「マドモアゼル・モーツァルト」も、そんな音楽座の伝統を引き継ぎながら、新たな視点から物語を展開します。
最後に、この素晴らしい作品を通じて、観客の皆さんに感動と共感を共にすることができればと思います。音楽座ミュージカルの「マドモアゼル・モーツァルト」に期待し、足を運ぶ準備をしておきましょう。