株式会社ザスパ、役員人事と22期事業報告の発表
株式会社ザスパは、2025年4月25日に行われた第22回定時株主総会および取締役会で、役員人事を決定し、その詳細を公表しました。新たに選任された取締役のプロフィールや財務状況についても紹介し、今後の展望を明らかにしています。
役員人事について
新任取締役としては、細貝萌氏が代表取締役社長兼GMに就任し、高家正行氏(株式会社カインズ代表取締役社長CEO)と相木孝仁氏(株式会社ベイシア代表取締役社長)が取締役に選任されました。この新体制により、ザスパの経営基盤をさらに強化し、より積極的な運営を目指す方針です。報道に際しては、配慮をお願いしたいとのこともありました。
22期事業報告の概要
22期の事業活動では、前橋市と株式会社カインズと連携し、天然芝ピッチの練習場やクラブハウス機能を備えた施設「GCCザスパーク」を建設しました。この施設は、トップチームやアカデミーの育成に寄与し、地域の活性化やサッカーコミュニティの発展を促進することを目指しています。さらに、試合会場でのイベント増加やコラボ商品の開発・販売にも力を入れ、営業収入の増加を図ってきました。
収入面では、昨年よりスポンサー契約収入が1億1千8百万円増加し、トータルで4億8千万円に達しました。これは株式会社カインズや株式会社ベイシアからのスポンサー料の増加や新規スポンサーの開拓によるものです。また、グッズ販売収入もエンブレム・ロゴ変更に伴い2千7百万円増の1億9百万円となりました。入場券収入は、「夏ザスパ」で1万人以上の入場者を記録するなどの成果が見られましたが、不利な気象条件やチーム成績の影響により昨年より1千6百万円減少し、1億円でした。これらを含めた収入合計は昨年より2億1千7百万円増加し、10億7百万円となりました。
費用面の状況
一方で、費用面ではチーム人件費が昨年より4千5百万円増加し、3億4千7百万円に達しました。これはシーズン中の選手補強や、ザスパーク施設の運営費用が8千5百万円発生したことが影響しています。試合運営に関する業務委託費も上昇し、昨年より2億1千6百万円増加した結果、総費用は9億9千1百万円となりました。
この結果、営業損失は8千6百万円に、経常損失は7千1百万円、当期純損失は9千7百万円といった数値を達成しました。これに対処するため、資金調達として1億5千万円を行い、新株の発行を通じて資金計画を進めています。
来期の展望
次年度の目標として、J2復帰を1年で達成し、チームの運営予算を確保して戦力強化に注力します。売上はスポンサー収入の増加に重点を置き、コスト削減にも取り組む計画です。指定管理事業であるザスパークの運営効率化を進め、試合運営経費の大幅な低減にも努力していきます。
株式会社ザスパは、経営体制の強化や資金調達の準備を進め、次なるステップへ挑戦しています。引き続きザスパへの応援と支援をよろしくお願いいたします。