次世代のIPマーケティングプラットフォーム「skettt」
近年、IPマーケティングの重要性がますます高まっている中、i-nest capitalが株式会社Wunderbarに対する戦略的な投資を行いました。この投資は、Wunderbarが運営する新たなマーケティングサービス「skettt」を通じて、広告業界におけるタレント活用の敷居を下げることを目的としています。
IPマーケティング市場の現状
コロナ禍の影響を経て、2022年には国内広告市場が前年比104.9%の7.67兆円にまで回復し、今後もこの傾向が続くと見込まれています。タレントを起用した広告手法が企業ブランディングや販促において極めて有効である一方、これまでタレントの広告利用はコストや手続きの煩雑さから広がりに欠けていました。
特に、いわゆる「グロースIP」とされる安定した人気を持つタレントたちは、企業にとって非常に魅力的な存在ですが、その導入は容易ではありません。Wunderbarの「skettt」は、この問題に対処するためのプラットフォームを提供します。
Wunderbarと「skettt」の特徴
Wunderbarは2019年に設立された会社で、Sketttというキャスティングプラットフォームを運営しています。このプラットフォームでは200名を超えるタレントが参加しており、一部のタレントに関しては交渉が可能な人数が4,000名を超える非常に広範なネットワークを持っています。また、提携事務所数も120社以上にのぼり、効率的なマッチングを実現しています。
「skettt」の最大の特長はAIを活用した効率的な素材編集にあります。これにより、7万点を超える広告素材を利用し、企業のニーズに合わせた自動編集が行えるのです。企業は追加の撮影を行うことなく、多様な素材を最大限に活用することができます。
企業への多大なメリット
累計利用顧客数が300社を超えた「skettt」は、企業ブランディングやコミュニケーションの活性化に大きな成果を上げています。また、費用対効果も高く評価されており、企業が今後タレントを起用する際の選択肢を格段に広げているのです。これにより、タレントの広告利用は、従来の大企業に限らず、中小企業にとっても手の届くものとなるでしょう。
i-nest capitalの役割とビジョン
i-nest capitalは、テクノロジーを駆使して新しい産業の創出や社会課題解決を目指しています。特に、日本のIP戦略を国際競争力のあるものに強化するために、Wunderbarへの投資は極めて重要な一歩となります。タレント活用を簡素化し、双方にメリットを提供するWunderbarのアプローチは、多様なIP活用の可能性を引き出す鍵となるでしょう。
まとめ
今回の出資を通じて、i-nest capitalはWunderbarの成長を後押しし、共に新たなIPエコシステムの確立を目指しています。新たな広告プラットフォーム「skettt」が、タレントを用いたマーケティングの新しいスタンダードとなることが期待されています。今後の展開に是非注目していきたいところです。