約6年間の集大成「怪人」を発表した山田裕貴
俳優の山田裕貴が、約6年間にわたり「TVガイドdan」で連載していた「山田裕貴の怪人百面相」を集約した新著「怪人」を出版しました。この本は、俳優としての二面性と人間としての複雑な側面を探求し、さまざまな面白いストーリーで構成されています。
「怪人」の目的
山田はこの本を通じて、ファンに形として残る恩返しをしたいという思いを語っています。「コロナ以降、ファンにお金を使わせたくなかった」と言う彼は、出版社からの提案を受けて本書の制作に取り組むことに。自らの意見を反映しつつも、客観的な視点から見た自分を表現することに魅力を感じたそうです。
彼はこの6年間の連載を振り返り、「形に残るものをファンに届けたい」と思った結果が「怪人」だと強調しています。
ネタの使用と独創的なテーマ
テーマに関しては多彩な試みが行われました。中でも「着ぐるみ」や「アリ」、「クラゲ」というユニークなアイデアを挙げ、自身の顔が見えない着ぐるみショットでは「本当の自分の姿は何か」を問うメッセージを込めました。彼はこの創作活動を通じて、普通ではできない表現ができたことに満足感を覚えたようです。
また、「アリ」の撮影では、現場の雰囲気が一変し、スタッフたちが一緒にクリエイティブなアイデアを試みたことを楽しんだと語ります。ここから得た達成感が他の作品へのモチベーションにもつながったそうです。
変わった環境と変わらない心意気
約6年間の連載を通して周囲の環境も変わったと言いますが、自身の心意気は変わらず持ち続けています。「呼びかけ方が変わって、ちょっと距離を感じる」と語る山田は、周囲が自分を大きくしてくれたことを感じつつも、少しの寂しさも持っているようです。
また、主演作の撮影が続く中での過密スケジュールに対して、クオリティを上げるために準備時間が必要だとも感じていると明かしました。
ストイックな姿勢と今後の展望
「今したいことは、準備のための時間」と真剣な表情で語る山田は、「心のキャパを増やすためにリセットしたい」と思いを語りました。それに加えて、今後も全力を尽くしていくという覚悟を示しています。俳優としての自分と向き合い、より高いクオリティを目指す姿勢が伝わってきます。
最後にファンへのメッセージ
会見の締めくくりには、「怪人を手に取ってくれる人たちに感謝を伝えたい」と述べた山田。長い年月ファンからの支えがあったからこそ、この本が完成したと感謝の気持ちを表しました。今後も俳優として成長していく彼の姿に、ますます期待が高まります。
書籍「怪人」は現在発売中で、ファンにとっては見逃せない一冊となることでしょう。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。