東北から羽ばたく投手たちの熱き軌跡
2026年1月18日、株式会社蒔喜出版からノンフィクション小説『どよめきを呼ぶ男たち』が刊行されます。本書では、東北出身の若手プロ野球投手、渡邉一生選手と堀越啓太選手の4年間にわたる奮闘を丹念に描写しています。この作品の著者はスポーツライターの川浪康太郎氏で、選手たちへのインタビューを通じて彼らの内面や成長の過程を深く探求しています。
渡邉一生選手の物語
渡邉選手は神奈川県の強豪校、日大藤沢で活躍しましたが、「甲子園だけが全てではない」との思いからチームを辞め、通信高校へ転校しました。その後、プロ入りを目指す一心で、社会人選手が所属するクラブチームに参加。早期のプロ入りは叶いませんでしたが、仙台大学に進学し、大学日本代表に選出されるなど着実に成長を遂げます。
彼は、以前はスカウトに注目してもらうために、独りよがりな考えを持っていました。しかし、大学で得た仲間との絆やチームプレーの重要性が彼の考えを変え、今ではチームの勝利のために全力投球しています。彼のマウンドでの姿は、常に自信に満ち溢れています。
堀越啓太選手の物語
一方、堀越選手は埼玉県の名門、花咲徳栄で主戦投手として活躍していましたが、甲子園出場の夢は叶いませんでした。ドラフトでも指名漏れを経験し、悔しさをバネに猛練習を重ね、東北福祉大学へ進学。その結果、155キロの速球を投げられるまでに成長し、1年目から強力な速球を披露しました。堀越選手は、速球に頼ることなく、投手としての総合力を高める努力を続け、冷静かつ謙虚な姿勢を保ち続けています。
異なる背景を持つ二人の絆
経歴や性格の異なる二人は、ライバル意識を持ちながらも、お互いに深い友情を築いています。お互いの苦しみや挫折を乗り越え、夢であるプロ入りを果たすまでの道のりを追う本書は、若者が持つリアルな情熱を伝えています。
著者の川浪康太郎氏は、3年前の春に球場での二人の姿に感銘を受け、彼らの物語を伝えたいという思いを抱くようになりました。160キロの壁に挑む堀越選手と、変化球ピッチャーへと進化した渡邉選手の姿を見た彼は、野球の面白さと残酷さを感じつつ、彼らの成長過程を丁寧に記録しました。
書籍の詳細
『どよめきを呼ぶ男たち』は、4年間の軌跡を振り返ることで、夢に向かって努力する若者たちの姿を描いています。著者の川浪氏は「球場での感動を、若者たちの憧れへとつなげたい」と語っています。
この作品は、文学フリマ京都10での頒布を開始し、その後は公式サイトや仙台市内の書店でも流通予定です。予約販売は2025年12月1日から受付が開始され、興味のある方はぜひチェックしてください。若き野球ファン、そして夢を追うすべての人たちに、感動を与える一冊になること間違いなしです。