女性の妊娠・出産期の運動実態とその課題についての調査結果

妊娠期と産後の運動習慣の実態調査

最近、株式会社WISが実施した調査から、妊娠や産後の女性が運動を続けることの難しさが浮き彫りになりました。この調査は、妊娠前に運動をしていた145人の産後女性を対象に行われ、妊娠という大きなライフイベントが彼女たちの運動習慣にどのように影響を与えるのかを探るものです。

調査の概要と出発点

今回の調査は、妊娠前に週1回以上運動をしていた産後女性を対象に、彼女たちがどれだけ運動を続けられなかったか、またその理由について明らかにしました。調査結果によると、約59%の女性が妊娠初期に運動を中断しており、妊娠後期まで運動を続けていた人はわずか29%という結果が出ています。このことから、妊娠が運動習慣に与える影響の大きさが伺えます。

妊娠中の運動中断の理由

調査では、妊娠中に運動を中断した理由として、以下の項目が上位に挙がりました：

1. 体調不良（56.6%）
　　妊娠中はつわりや倦怠感といった体調不良が多発し、運動を続けることが難しい状況が多く見られます。
2. 赤ちゃんへの影響や安全面の不安（48.2%）
　　妊娠中の運動が赤ちゃんに与える影響を心配する声も多く、正しい情報が不足していることが運動の中断に繋がっています。
3. 運動していいかの不明確な状況（27.7%）
　　運動に関する統一したガイダンスが不足していることから、安心して運動を継続する環境が整っていないことが浮き彫りとなっています。

このような理由から、妊娠中の運動に関する情報提供や、安全に運動できる環境作りの重要性が強調されました。

産後の運動再開の難しさ

産後の運動再開についても調査が行われ、約67%が運動を再開したと答えた一方で、3人に1人は妊娠前に運動習慣があったにもかかわらず、運動をやめたことが分かりました。主な理由としては、特に「時間が取れなかった」という回答が93.8%を占め、育児や家事に忙殺される中で自身のための時間を確保することが困難だと伺えます。さらに、「子どもを預けられなかった」という声も多く、託児環境の整備が急がれる状況です。

支援が必要なポイント

調査結果から、運動を継続するためには「専門家によるサポート」の必要性が高いことが示されました。具体的には、運動方法についての具体的なアドバイスや、妊婦が安心して利用できる施設の整備が求められています。これに加え、周囲の理解や家族の協力が運動の継続に寄与することも明らかになりました。

まとめ

WISの調査結果から、妊娠・出産が女性の運動習慣を著しく中断させることが分かりました。体調不良や育児に伴う支障、情報不足などの課題に対して、専門家や家族の支援が不可欠であることが浮き彫りになりました。一方で、このような支援体制の整備が進むことで、子育て世代の女性が安心して運動を続けられる環境が整うことが期待されます。

WISでは、妊娠中や産後の女性が運動を続けたいと考えるすべての方に寄り添い、産前産後コンディショニングを通じて、安心かつ効果的な運動習慣の確立をサポートしています。サポートを通じて、女性が自分らしく生き生きと過ごせる社会の実現を目指しています。