河合楽器アメリカ進出
2025-10-30 13:56:21

河合楽器、アメリカに電子ピアノ開発拠点を設立し未来を見据える。

河合楽器、アメリカへの新たな挑戦



株式会社河合楽器製作所は、2023年10月にアメリカに新しい電子ピアノ開発拠点を設立したことを発表しました。この動きは、同社の長期的な経営計画である『KAWAI 十年の計』の一環として位置づけられています。この計画は、2025年4月から2035年3月までの10年間を対象にしており、河合楽器が「世界一の鍵盤楽器メーカー」を目指して成長を遂げるための重要な取り組みとなります。

成熟市場への対応



特に、成長が見込まれる成熟市場(欧州、北米、日本、中国)では、10年後も市場規模の8割が占有されるとの予測から、河合楽器はこれら市場でのシェア拡大を最重要課題として掲げています。アメリカに新たな拠点を設立することで、同社は製品の開発スピードを加速させ、高付加価値製品の導入を進める狙いがあります。

新設される開発拠点、電子楽器事業部開発統括室 USA分室は、2025年10月1日から業務を開始し、カリフォルニア州ロサンゼルスに位置します。この拠点では、マーケティングや製品開発を中心とした様々な活動が行われ、基礎技術の研究開発や外部団体との連携も予定されています。

アメリカ市場の重要性



河合楽器の代表取締役社長、河合健太郎氏は、今回の拠点設立が北米市場での製品開発力を向上させ、現地の文化やライフスタイルを製品に反映させるための重要な一歩であると述べています。特にアメリカは、同社にとって市場シェアを拡大する余地が大きく、今後の成長において極めて重要な地域です。現地での開発を通じて、消費者のニーズに応える製品を迅速に提供し、ブランド力を強化していく方針です。

10年間のビジョン



『KAWAI 十年の計』の中で進められるこの成長戦略は、グローバルな開発体制を促進し、鍵盤楽器事業の競争力に直結することでしょう。河合氏は、これが「世界一の鍵盤楽器メーカー」となる道筋を明確に示すものであると自信を持っており、確実に前進することを誓っています。

今後も河合楽器の動向に注目が集まります。新たな開発拠点から生まれる次世代の電子ピアノが、どのように市場を変革していくのか楽しみです。


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