全日本大学駅伝に新たな試み、GPSトラッキングシステムの導入
2025年11月2日に開催された「秩父宮賜杯 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会」で、全く新しい観戦体験が実現しました。N-Sports tracking Lab合同会社が開発したGPSトラッキングシステム『HAWKCAST®︎』が導入され、レースの模様はこれまでにない形で観客に届けられました。
GPSトラッキングによる新しい体験
この大会では、各チームのタスキに小型のGPSトラッカーが装着され、選手のリアルタイムな位置情報を取得しました。選手の動きがテレビ画面上で可視化されることで、観客は選手たちの状況を瞬時に把握できるようになりました。特に、距離差や順位の表示が効率化され、観戦時の理解を深めることが可能になりました。
テレビ中継との連携
この新たな取り組みは、テレビ朝日の放送システムと連携しています。トラッキングシステムが取得した情報は、画面上にリアルタイムで表示され、観客はその瞬間のレース状況を簡単に把握できます。1位から3位、7位から14位の順位帯ごとの切り替え表示も行われ、刻々と変化するレース展開を直感的に楽しむことができます。これにより、駅伝中継に新たな演出が加わり、レースに臨場感と理解度をもたらしました。
施策の詳細
この取り組みでは、計90台のGPS機器が使用され、特に繰り上げスタート(白タスキ)にも対応しています。GPSトラッカーは、わずか35gという軽量でありながら、選手たちが快適に移動できる設計となっています。タスキに装着されたトラッカーは、襷に固定され、選手の動きを常に追跡します。
データの正確さとリアルタイム性
本システムにより、大会関係者は全選手のリアルタイム位置情報を把握できるようになりました。前後の選手とのタイム差も表示され、観客はより深くレースを楽しむことができます。N-Sports tracking Labの代表を務める横井愼也氏は、「GNSSトラッキングを通じて、レースの見えなかった展開をリアルタイムで届けることができるようになりました。今後も駅伝やマラソンをはじめ、あらゆるスポーツの可視化を通じて新しい観戦体験を創造していきたい」と語っています。
会社紹介
N-Sports tracking Labは、神奈川県横須賀市に本社を構え、スポーツ用GPSトラッキングシステム『HAWKCAST』の開発・運営を行っています。公式サイトは
こちらから確認できます。今後も、より多くのスポーツイベントにおいて、この革新的な技術が導入されることを期待しています。
この新しいGPSトラッキングシステムの導入によって、全日本大学駅伝の観戦体験は一層魅力的になりました。今後の進化に注目が集まります。