第16回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会
2025年2月15日と16日の2日間、栃木県宇都宮市の日環アリーナ栃木にて開催された第16回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会。全国から502名の選手が参加し、36チームがエントリーを果たしました。参加者の数は前回大会より51名も増加し、より一層の競技のレベルアップを目指しました。
大会では男女で個人種目14種目、チーム種目10種目が実施され、全ての競技が実際の救助シーンを想定した内容となりました。中でも網を潜る障害物スイムや、マネキンキャリーといった種目は、その緊迫感が選手たちの真剣な姿勢を一層引き立てました。
女子チームの圧巻の走り
女子の部では、東海大学湘南が圧倒的な強さを見せ、チーム種目のリレーで全ての勝利を手にしました。これにより、同大会における彼女たちの4連覇が達成されました。特に、ラインスローでは惜しくも2位となりましたが、それ以外の種目では全てで1位を獲得し、その実力を証明しました。
男子チームの逆襲
昨年度の佳作から奮起した日本大学は、昨年の競技を僅差で逃した恨みを晴らすかのように総合優勝を果たしました。全12種目のうち9種目で表彰台に上がり、安定したポイント獲得を果たしました。
【チーム総合結果】
女子総合
1位: 東海大学湘南 143pt
2位: 日本体育大学 114pt
3位: 慶應義塾大学 51pt
4位: 順天堂大学 47pt
5位: 早稲田大学 26pt
男子総合
1位: 日本大学 86pt
2位: 早稲田大学 71pt
3位: 日本体育大学 61pt
4位: 東海大学湘南 49pt
5位: 東洋大学 46pt
さらには、東海大学湘南の待井ひなた選手が、マネキンキャリー・ウィズフィン(100m)で新たな日本記録を打ち立てる快挙を達成しました。彼女のタイムは53.54秒で、昨年からの好調を維持し続けています。
救助の技術を確認するBLSアセスメント
この競技大会では、ライフセーバーに必要な技術的スキルを鍛えるためのBLS(一次救命処置)アセスメントも行われました。選手たちはその場で選出され、正確な実技と手順が求められました。選手たちは、日頃のトレーニングの成果を試され、その腕前を披露する瞬間でもありました。
大会の概要
この大会は、公益財団法人日本ライフセービング協会の主催で、スポーツ庁や栃木県、宇都宮市の後援を受けて行われました。次回大会は2025年3月8日と9日に東京アクアティクスセンターにて開催される予定です。
詳細については、日本ライフセービング協会の公式サイトをご覧ください。
日本ライフセービング協会競技会ページ
このように、若きライフセーバーたちが活躍する姿は、未来に向けた希望をもたらしています。次回の大会も大いに楽しみです。