過去最大の参加者を集めた「スポGOMI甲子園2025」埼玉県代表が優勝

過去最大の参加者を集めたスポGOMI甲子園2025

2025年11月30日、千葉大学墨田サテライトキャンパスで開催された「スポGOMI甲子園2025全国大会」は、これまでの参加者数でも最多となり、全国の高校生たちが集まりました。大会の優勝を手にしたのは埼玉県代表の「クリーンLV0」です。彼らは、回収量31.94kgと3,552.5ポイントを達成し、激しい競争の中での勝利を掴み取りました。この大会は、単なる競技ではなく、未来の海洋ごみ削減に向けた新しい価値観を生み出す意義あるイベントとなっています。

大会の背景と意義

「スポGOMI甲子園」は、全国の高校生を対象に開催されており、スポーツとしてのごみ拾いに焦点を当てています。2019年に始まり、第7回目を迎えた本大会は、過去最高の参加県数で、合計13,779名の高校生が予選に参加し、13万kg以上のごみを回収しました。この大会は、参加者たちが地域や学校の思いを胸に、スポーツとしての高い競技レベルをもって挑戦します。

競技の熱気と参加者の姿

大会当日、観客や関係者の前で入場する選手たちの姿からは、高校生たちの真剣な表情と意気込みが感じられました。開会式では、墨田区の山本亨区長が「海洋汚染は問題である」と現状を語り、参加者の努力が地域に与える影響に期待を寄せました。選手たちは、日常的に目にするごみを、戦略的に集めることで熱い競争を繰り広げました。

競技結果と優勝チーム「クリーンLV0」のコメント

最終的に、埼玉県代表の「クリーンLV0」が二連覇達成の快挙を果たしました。彼らは昨年の成功を受け継ぎ、高い戦略をもって挑みました。「ごみは世の中に出てしまうもので、それをどれだけ拾えるかが勝負だ」と語る彼らの姿は、スポGOMIの精神を体現していました。

2位には兵庫県代表の「燃えるゴミ」、3位には鹿児島県代表の「赤龍会」が続き、全体で348.39kgのごみが回収されたことも注目されています。

未来に向けた取り組み

大会を支える日本財団や企業の協力により、スポGOMIはさらに多くの人々に広がりを見せています。これからも、環境問題の解決に向けた取り組みとして、地域に密着した活動を推進していくことが求められています。高校生たちの奮闘を通じて、日本全体の意識が高まり、次世代に向けた持続可能な社会の実現に寄与することを願っています。スポGOMIは、単にごみを拾う行為以上の意味を持ち、新しいスポーツとしての地位をしっかりと確立しています。