bemyfriendsがDreamus Company買収を完了
2023年10月28日、ファンダムビジネス専門企業であるbemyfriendsが、音楽プラットフォーム「FLO」を運営するDreamus Companyの買収を無事に終了したことを発表しました。この買収により、bemyfriendsは音楽産業全般を網羅するファンダムビジネスエコシステムの構築を本格的に進めます。
bemyfriendsのファンダムビジネス360
bemyfriendsは、自社開発のb.stageを基にした「ファンダムビジネス360」という事業モデルを展開してきました。このモデルには、広告・マーケティングやファンクラブ運営、Eコマース、ファンコミュニケーション、ライブイベント運営、さらにはIP基盤ビジネスなど、6つの核となる領域が含まれているのです。
Dreamus Companyの買収により、音源ストリーミング、アルバム流通、MD制作、公演企画といった音楽及びその周辺事業が加わります。これにより、ファンダムビジネスのバリューチェーンが完成し、全体の効率性が向上します。
資金調達と成長の裏側
今回の買収は、bemyfriendsの財務状況が安定していることを背景に実現しました。三菱地所の企業ベンチャーキャピタル「BRICKS FUND TOKYO」やグローバルベンチャーキャピタルのGoodwater Capital、さらには韓国の著名なプライベートエクイティファンドであるMidas PEやLAP Partnersなど、世界中の投資家からの信頼が基盤にあります。また、bemyfriendsは9月に損益分岐点を突破し、b.stageの累計加入者が500万人を超えるなど、グローバルファンダムプラットフォームとしての地位を確固たるものにしています。
Dreamus Companyとのシナジー効果
Dreamus Companyは、FLOを中心に音源やアルバムの流通、公演などトータルな音楽ソリューションを提供するエンターテック企業です。彼らも最近、非コア事業の整理を行い、音楽とエンターテインメントに集中した事業構造を再編し、安定した黒字企業としての地位を確立しました。これまでbemyfriendsと戦略的協業を進めてきたDreamus Companyとの統合によって、さらなるシナジー効果が期待されています。
エコシステムの進化
bemyfriendsは、買収完了と同時にFLOとb.stageのシナジー創出に取り組み始めました。両プラットフォーム間の連携を強化し、FLOの商品企画の力とグローバル流通網を統合することで、アーティストやIPに基づくコマース事業を拡大します。さらに、FLOにb.stageのコミュニティ機能やメンバーシップ、コンテンツ機能を加え、ファンダム体験の向上も図ります。
ビジョンと目標
bemyfriendsは、Dreamus Companyとの統合から得られるシナジーを活用し、2026年には連結基準のグローバル売上が3,000億ウォンを超えることを目標に掲げています。また、韓国型ファンダムビジネスモデルをグローバル音楽市場に輸出し、新たなビジネス標準の確立を狙います。現在、230カ国以上でb.stageを通じたファンダムエコシステムが展開されており、300以上のプラットフォームで実績を上げてきたノウハウを基に、世界中の音楽愛好者に新たな価値を提供する計画です。
代表のメッセージ
bemyfriendsのソ・ウソく代表は「Dreamus Companyの買収を通じて、ファンダムビジネスエコシステムのバリューチェーンが完成しました。これからは具体的なシナジー創出に入ります。」と述べました。また、FLOは単なる音源が楽しめるプラットフォームから、ファンとアーティストが深く結びつき、音楽を中心にした体験が行われる新たなエコシステムへと進化を遂げると強調しています。
多様なIPとのコラボ
さらに、bemyfriendsはK-POPだけでなく、eスポーツやコンテンツなど多様な分野でもグローバルIPとの協業を進めており、最近では人気Netflix作品の公式ファンコミュニティも手掛けています。このような活動を通じ、持続可能な成長のための全方位的なパートナーシップと革新的プラットフォーム構築に力を入れていく計画です。今後の展開に注目が集まります。